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Silver Chain



銀色の髪をなびかせ
男は、かなりのスピードで
木々を飛び越えていた。



ふと、気配を感じ
立ち止まった。


「テンゾウッ!」


負傷した暗部を背負っているテンゾウの姿が見えた。


「…っ、カカシ先輩…」


少し安堵した表情のテンゾウとは裏腹に
カカシは、険しい顔で
負傷している暗部を確認していた。


「その娘は?テンゾウ、今回の任務は、花音とツーマンセルだったよね?」


テンゾウは、はっ、として、あわてて言葉を繋いだ。


「あっ、はい。そうですこの娘は、桜華といいます。僕たちの応援に向かう途中で、抜け忍に遭遇。負傷してますが、傷は浅いようです。
あと一人、蓮という者が居ましたが、かなりの重傷で、今、莎罹が止血の手当をしています。任務は完了済みで、莎罹は無傷。大丈夫ですよ。」


テンゾウの的確な答えに、俺は安心した。


「…そうかい。じきに医療班も来るよ。俺は、花音の所へ向かうよ。その娘は、テンゾウに任せるカラ。よろしく〜」


「あっ、せんぱ…」


テンゾウの呼び掛けを聞き終えることなく、俺は地を蹴った。




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