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Silver Chain






あの最悪な再会から、花音と接触できず
1ヶ月が経った。



接触できずなんて、カッコいいもんじゃねー。


結局のところ、花音の反応が怖いだけの、ただの意気地なしヤローなだけだ。


カカシに、あんなエラそうなこと言っといて、
なんにも変わっちゃいねー。




風の噂によると、花音は真選組の隊士として、立派にお務めしてるらしい。



まぁ、風の噂の根源は、花音の姿を見掛けるたびに、逐一報告しやがる、神楽なんだけどな。



花音の忍術が、よっぽど気に入ったらしく
ある意味ストーカーになってやがる。




「銀ちゃん、今日は花音、火を噴いたアルヨ。」



興奮気味に話す神楽を尻目に、花音が火を噴く姿を想像してみる。



「…水は噴かねぇのかなあ」


なんて、ポツリと呟いた。



と、その時―――




「花音は、火と雷の性質だから、水は噴かない。」




聞き覚えのある声がした。




「なっ、何ーっ!?何で、お前、居んだーっ?!」





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あきゅろす。
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