Silver Chain
8
あの最悪な再会から、花音と接触できず
1ヶ月が経った。
接触できずなんて、カッコいいもんじゃねー。
結局のところ、花音の反応が怖いだけの、ただの意気地なしヤローなだけだ。
カカシに、あんなエラそうなこと言っといて、
なんにも変わっちゃいねー。
風の噂によると、花音は真選組の隊士として、立派にお務めしてるらしい。
まぁ、風の噂の根源は、花音の姿を見掛けるたびに、逐一報告しやがる、神楽なんだけどな。
花音の忍術が、よっぽど気に入ったらしく
ある意味ストーカーになってやがる。
「銀ちゃん、今日は花音、火を噴いたアルヨ。」
興奮気味に話す神楽を尻目に、花音が火を噴く姿を想像してみる。
「…水は噴かねぇのかなあ」
なんて、ポツリと呟いた。
と、その時―――
「花音は、火と雷の性質だから、水は噴かない。」
聞き覚えのある声がした。
「なっ、何ーっ!?何で、お前、居んだーっ?!」
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!