Silver Chain
7
「先輩っ!大変ですっ!」
暗部の面を付けた男が、俺の了解も得ずに、部屋に飛び込んできた。
「な〜によ。俺、さっき長期任務から帰ってきたとこなんだけど。」
面を外した男は、呆れ顔で言った。
「先輩、僕がこんなに慌てているのを見て、事の重大さを理解してください。」
確かにそうだ。
テンゾウが、こんなに慌てて来るなんて、余程の事があったんだろう。
しかし、長期任務から開放され、ようやく眠りについた俺の頭は、全く機能していない。
「サスケが、例の封印を解きました。」
「えっ!!何だって?!」
俺は、驚いて、飛び起きた。
「まさかっ!」
「そのまさかです。サスケの姿が見当たりません。それに、ナルトの姿も…」
「ナルトまでっ!?それを早く言いなさいヨッ!」
「言おうと思ったんですが…」
俺は、テンゾウの言葉も聞かず、飛び出した。
・・・封印が解かれている
サスケのヤツ、写輪眼で見切っていたか・・・
でも、まだ術を使いこなせないと思っていたのに…
甘かったか。
サスケの成長が、こんなに早いとは・・・
教え子の成長を、素直に喜べない、この状況。
しかも、何故ナルトまで??
あいつらが、仲良く行きましょう…なんて、有り得ないしネ。
ま、ここで考えていても仕方がない。
来月の満月まで、手の内用がないんだから。
「まっ、取りあえず火影様のところだね。ここで、こうしていても何の解決にもならないからネ。」
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