Silver Chain
4
『ひっ、土方さんっ!突然コレが、沖田さんに…』
コレとしか表現できない、生き物。
見掛けは犬。
なのに、尋常じゃない大きさ。
それが、沖田の頭ごと、噛り付いている。
沖田は、足をジタバタして何かを叫んでいるけど、
何せ、彼の顔は、コレの口の中にすっぽり入っているから、
何を言ってるのか解らない
「コイツァ、万事屋の…」
『万事屋?』
「おい、チャイナ!このデカ犬、どーにかしやがれ!」
どうやら、土方さんと知り合いらしい。
と、ゆーか、やっぱり、犬なのか?!
あまりのデカさに気付かなかったけど、犬の影に隠れて、女の子が立っていた。
「どーするも、こーするもないネ。銀ちゃんに、言われたアルヨ。
銀ちゃ〜ん!どうしたらいいアルカ〜?」
その、女の子が、叫んだ。
「銀髪ヤロー?おいっ!隠れてねーで、出てきやがれっ!」
土方さんも、叫んでいる。
銀ちゃん……
銀髪……
なんだって?!
頭を掻きながら、のそりと姿を現したのは、
確かに、銀髪ヤローで
紛れもなく、
銀時だった…
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!