Silver Chain 2 花音の姿を見たのは兄貴達が帰った、翌日だった。 いや、見て当たりめーだ。 なんせ、真選組の屯所の前で張ってたんだから、当然ちゃー当然だ。 俺って、行動早くね? 実は、すっげー律儀だったりする? いやいや、ホントのトコ、居ても経ってもいらんなくて、早く花音に会いたくなったってーのが、理由だ。 しかも、ヅラのヤローまでが着いてきやがるから、オチオチ顔も出せやしねー。 あいつのことだから、相手が真選組だっつーこと忘れて、花音に飛び付きかねねーしな。 だが… 5年ぶりに見た花音は、面影はあるものの、 すっかりイイ女になっちまってて、 危うく俺が飛び付きそうになっちまった。 それから、何回か接触を試みたが、なんせ必ずヤロー共が一緒なんで、近づく事も出来やしねー。 ヤロー共に気付かれねーよーに、花音と接触出来る方法は何かねーか… そして、ある日、 俺は、ひらめいた。 「おい、神楽。定春の散歩一緒に行くか?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |