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Silver Chain





「おい、花音。今日は俺と見回りですぜィ。」


『え〜っ…沖田さんとですかぁ…』



あたしは、あからさまに、嫌な顔をした。



「何でィ?俺と廻るのが、そんなに嫌なんですかィ?」


『だって…』



「来ないなら、別にいいですぜィ。その代わり、土方のヤローに、有る事、ねー事、報告するだけでさァ。」



「ちょっ、ちょっと待って!行くっ!行きますっ!」




あの、カエル事件以降、あたしと真選組の隊員達との距離が縮まった。





と、ゆーよりも、近づいてもらった…
の方が、正しいかもしれない。



特に、上位三名。




近藤さんは、相変わらず、忍術を曲芸だと思ってるらしく、どこかズレてる。




どこかズレてる?




………!?



あっ!坂本だ。



雰囲気が坂本に似てるんだ



それにドSの沖田。やたら絡んでくるくせに、最後には、地獄に落とされる。



ドS?




ドSといえば、高杉?



いや、ちょっと違うな…



でも、根本的に同じ匂いがする。




そして、一番絡みづらい
鬼の副長。土方さん。




一番絡みづらいのに




一番近くに居るような気がする。



何かあった時、必ず助けてくれる。



分かりにくいけど、優しかったりする。




一緒に居ても、会話が続かないのに、居心地がいい。




そうか…




似てるんだ。




銀時に。





あたしを闇から救ってくれた、あの連中に似てるんだ




だから、あたしも近付けたんだ。




『そーか、そーかぁ…』




「何、ブツブツ言ってんでさァ。早く行きやすぜ。」


『待ってくださ〜い!』




まさか、指名手配犯と同じ扱いをされてるとも知るはずもない背中を追い掛けた






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