倒してみんさい 2(影山視点) 今日、俺が落ちてしまった高校の白鳥沢が練習試合をするというので部活で来ていた。どうやら他の高校も観に来ているらしい。 「どうやら香坂はセッターのようだな。前観たときはミドルブロッカーじゃなかったっけ?」 今日の香坂のポジションは俺と同じセッターだった。 「あいつは・・・試合のたびにポジションは違いますよ。全部のポジションを滞り無くできますよ。」 そうあいつ・・・香坂理緒はすべてのステータスにおいてほぼ完璧なのだ。高い身長もバレーをするにはとてもいい身長だ。そのほか観察力もすごいため相手の弱点を突いてくる。でもそれだけではないのだ・・・あいつは、人のプレースタイルを完璧に真似できるのだ。今日はどうやらこの前対戦した音駒の弧爪さんだった。 「おいあれ、音駒のセッターがやってた目線フェイントにツーアタックだろう。しかもなんか立ち姿も似てるんだけど・・・」 「そうです。香坂は、一度見たらプレーを真似できます。俺は、あいつのそこが嫌ですけどね・・・」 皆が黙ってしまった。 そこがとてもイラつく・・・・・ [*前へ][次へ#] |