紡ぐコトノネ。
1
扉の先には、10畳ほどの談話室があった。
白の壁紙に紅を基調にした家具。
多角形のテーブルが中央に置かれ、その周りには座面が緑の背もたれがついた椅子が6つ並ばれている。
その上座に門木は座っていた。
「腹黒ヤローの書状を持ってきたやつがいるって言うからどんなやつかと思えば、随分と見目麗しい兄さんなこって。陰湿な言動はあいつそっくりだがな」
「あいつ、と言いますと桂様のことでしょうか?」
「他に当てはまるやつなんていねぇだろう」
そんな偉そうに言わないでください。
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