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銀魂小説
小さな兎との約束は
…しとしと雨が止まない町そこが俺達の住みかだったんだ…


いつもの階段の場合に自分と同じ桃色の少女が座っていた。

「また父さん待ってるの?」
「あ、兄ちゃん!!!」
俺の存在に気がつくと神楽は笑顔になった。

「今日は帰って来ないかもよ」
「それでもいいアル…私待ってるヨ…」
「待つのはいいけどさ、傘くらい差してよ。」

ポイっと傘を渡すと神楽はまた、笑顔の顔で俺の顔を見つめた。

イヤ…傘渡したくらいでそんなに喜ばなくていいと思うんだけど…。

「…兄ちゃん」
「ん?何??」
「兄ちゃんはいつかパピーみたくどっか行っちゃうアルか?」
俺の服を少し引っ張り少しだけ目尻に涙を浮かべていた。

「大丈夫だよ。オレは何処にも行かないから」
「…本当に?」
「うん、本当」
「兄ちゃん約束ヨ?」

小さい小指と小指で指切りをし俺達小さい兎はいつも2人で笑っていた。


……
…………。

「……ん…」
うっすら瞼を開くと目の前には見慣れた顔…。

「あぶと…」
「あ、やっと起きました?」

あぁ…やっぱり夢…別に後悔とかそんなのは無いのに今更…。

「夢でも観てました?」
「…まぁネ」
「いい顔してましたよ。」
何かムカつくから少しにらんでやる

「お〜怖ッ」
「………」

アイツは今頃何をしているんだろうか…

「…約束か」
「へ?」
「何でもなーい」



【小さな兎との約束は】


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