A町中心のぼくのパパ (短編一話完結) 幼稚園の発表会 今日は親をよんでおゆうぎの発表会があります。 もちろんパパもよんであります。 楽しみです。 おゆうぎは、白雪姫をします。 白雪姫役はなぜかぼくになりました。 なんでか友達にきいたらぼくはカワイイらしいのです。 王子役はケンカになりました。王子役は人気です。 ぼくも王子をしたいといったらダメって怒られました。 結局王子役はきりん組で一番カッコイイ子に決まりました。 今日の本番までたくさん練習しました。 ぜったい成功させたいです。 うさぎ組のお遊戯がおわって次はきりん組の出番です。 パチパチパチッ と、拍手がなって舞台に皆であがって、あいさつをします。 パパが「ゆうたがんばれ――!」と叫んで注目をあびてます。今日はスーツを着てるのでとってもカッコイイです。 でも、大声だしてはずかしいよぉ… おゆうぎはちゃくちゃくとうまくいって最後になりました。最後は王子様のキスです。 いつもはキスのふりなのに、今日はちゅっとかける君にキスされました。 はずかしくて、顔が真っ赤です。 親の人達にも見られてたのではずかしいです。 おゆうぎはうまくいってまくをとじました。 でも、終わって帰るときに、かける君が来てパパにいいました。「ゆうたくんを ぼくにください」それを聞いたパパがいいました。「お前が俺よりいい男になったら優太はやるよ」その言葉に「おれ、いいおとこになる!!」とかける君は元気よくいいました。 でも、それは難しいです。なぜならパパは世界一のパパだからです。 [*前へ][次へ#] |