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ゆめ
ふぁーすとこんたくと(閑話T)






緊張した〜〜;;;;










それはリボーンの一言から始まった




「ツナ、まあやをファミリーに合わせて来い」



「……………ええっ!?」



ファ…ファミリーて…まさか



「守護者全員だ。まあやはまだ全員知らねーだろ。次期ボンゴレボスの妹がファミリーの名前と顔を知らねーでどうする」


「ちょっと待ってよリボーン!オレはまだボスになるなんて決めてないし、それに…まあやはオレの妹だけどボンゴレに入るって決めた訳じゃ…;;」


「甘ーぞツナ。お前がそんな事言ってても周りはそうはとらねぇ。初代ボンゴレの血を引き、次期ボスの双子の妹ともなれば、利用価値は充分だ。命を狙わる危険性だってある」


「で、でも……」


「しかもおめーはザンザスを敗りボンゴレリングを手にした。お前は既に正式に次期ボスとして周囲には見られてる。」


「………」


「これから先、危険性は増えてくる。その時にまあやは戦う術を知らねー。だとしたらお前や周りがまあやをカバーするしかねぇんだ。」


「そう…だよね……」


まあやには危ない目に合ってほしくない…


「それに、ツナが死んだら次のボスはまあやだしな」


「んな!!何恐ろしい事言ってんだよ!!!ていうか、やっぱりまあやも候補だったの?!」


「当たり前だろ。ツナがまあやより早く出ちまったからお前になっちまったんだよ………チッ」


「舌打ち!?リボーン、何残念そうに言ってるんだよ」


出ちまったて、酷っ…!!


「歴代ボスにも女性はいたからな。まあやは綺麗だし身を盾にして護りたがる男共は直ぐに集まるだろ。まさに命を懸けたハーレム結成だ。安心しろツナ」


「安心出来ねぇーー!!!何を安心しろと!?リボーン!!お前遠回しにオレに死ねって言ってるのか?!」


「オレはヒットマンだぞ。んな回りくどい事言う訳ねぇだろ」


「ひぃぃっ;!!銃口こっちに向けながら言うなよ!!」




リボーンは言う前に殺る…!



この瞬間、沢田綱吉は敵マフィアより恐ろしい敵は自分の近くにいると判断した





「つーわけで、黒曜に行け」


「黒曜……クロームのところ?」

「他の奴等はまあやは面識あるだろ。無いのは霧の守護者だけだ」

「あ、そっか」



クロームとまあやか。
まあやならクロームとも直ぐに仲良くなっちゃいそうだな。女の子同士話が弾むと良いな。




「ちなみに会わせるのは骸の方だ」



「狽ネんで!?」



「当たり前だ。そっちの方が面白いだろ」



楽しんでるーーーーー!!



「でも、せっかくだしクロームの方が…!女の子同士話が弾んで仲良くなれそうだし;;」



「だからお前はダメツナなんだ。骸主義のクロームだぞ。骸が認めたらクロームだって自然に認識するだろ」



「そうかもしれないけど…」



でもなぁ。
オレ的には、二人がただ素直に友達になれたらなって。
守護者とかマフィアとか関係ない友達になってほしい




「それにネタなら既に仕込み済みだ」


何勝手に行動起こしちゃってるのー!?
本人知らないところでネタ仕込み済み?!



ニヒルな笑いを浮かべ、一枚のプリントをペラリと出すリボーン
見覚えのあるプリント……



「…リボーン、そのプリントって!!!」



「ああ、まあやのプリントだ」



「狽竄チぱりーーーーー!!」



トトトトトトトトト…!!


勢いよく階段を昇ってくる軽い足音

まさかと思いドアの方を向くと、タイミング良く足音の主がドアを勢い良く開けて部屋に入ってきた


『リボーン!!私のテスト返して!!』


顔を真っ赤にして叫ぶ息の荒いまあや

怒ってるけど可愛いなぁて思っちゃうオレて、シスコンなんだろうか………;;

走ってきたようだけど………………テスト?!



「そうだぞ、まあやの中間テストのプリントだ」


リボーンがひらひらとプリントを見せる
沢田まあやとかかれたテストには無残な点数が……
コメントまである;;;
(オレには無かったのに!)

人の事言えないけど;;




「まあや、お前この点数ふざけてんのか?次期ボンゴレボスの妹が目もあてられねぇアホだなんて知られてみろ。兄妹揃って死ね」



「物騒!!つかオレも!!?」



顔を真っ赤にしてリボーンを睨むまあや
チラチラとプリントにも視線を配る

…相当恥ずかしかったんだな;;
ああ、可愛いなぁ………


確か、怖くて母さんには見せて無かった記憶が。あの時はオレも協力してテストはまだ返されてないとか、テストの話から話題をすり替えてたな

そのあと、まあやはテストを絶対見つからない場所に隠したってニコニコしてたけど……



……鬼に見つかったか



「ママンに知らせてねーだけ感謝しろ。こんな点数残酷過ぎて見せられねぇ」


コメント 鬼 !!


「次のテストは死ぬ気でやれ。何ならオレが教えても良いが、死ぬ気でかからねぇと死ぬからな」


死ぬ気弾?!
まさかまあやに死ぬ気弾打つ気じゃ……!!!

まあやが下着姿で死ぬ気で勉強?!
それだけは!!それだけは阻止しなきゃ!!
まあやが可愛そう過ぎる!!

まあやもその光景を想像したのか、顔を強張らせて黙り込む
何度もオレのリ・ボーン見てるからなぁ……
女の子がなると思うと相当抵抗ある

何とかしなきゃ…!


「リボーン待ってよ;!!」



「しかし、オレはダメツナで手一杯なんだ。だから今回はまあやに特別教師を準備しといた。今からツナが案内するぞ」


いきなりオレに振ったーーーーーー;!!
しかも特別教師て……………………まさか骸!?
骸は今、水牢の中で黒曜に居るのはクロームなんじゃ;;
出てくるのにも力を使うって言ってたから、そうそう簡単に会えるはずないのに;;;



『特別教師?……誰?』



オレに尋ねるまあや
リボーン、本気か?
本気で骸に会わせるのか???



「そいつは黒曜ヘルシーランドにいる。名前は六道ナポ太郎」



名前違う!!!!!!!



『ナポ?』


「イタリア出身なんだ。変わった名前だけどあっちではメジャーな名前だぞ」


違う!違うからーーーーー!!!んな名前で読んだら勉強どころか戦場になる!!!


『ナポ太郎さん……』


まあやーーーーー!!!
騙されないでーーーーー!!!
いないから、そんな名前の人いないから;



「あだ名はナッポーだ。友好的になるには威力絶大な呼び名だぞ。覚えとけ」



殺意芽生える呼び名だよ!!



「ちなみに、雲雀とも仲が良いぞ。お互いに無視出来ない存在だからな」


違う意味でな;;!!!


『雲雀さんとも仲が良いのか…あんまり想像出来ないな。群れるの嫌いな人なのに…』


おっしゃる通り!!
まあや、リボーンを信じちゃダメー!!!





リボーンから骸に関して(間違った)情報を聞いているまあや。どうしよう、まあやの目が輝いてる。きっと面白おかしく骸の(間違った)情報を植え付けられてるんだろな;;;


リボーンの目を盗んで案内しつつ、正しい情報を教えてあげなきゃ

でもどうやって…!?












ふぁーすとこんたくと













オレとまあやは家を出た


勉強会に行くと行ったら母さんは喜んで行ってらっしゃいて送り出してくれたけど、鞄の中にテストが入ってるまあやは冷や汗をかいていた

まあやの笑顔が硬い……
嘘が苦手だからなぁ;;;


しばらく歩いて家が見えなくなってきた頃、まあやの命を守る為、話をきりだした
リボーンのいない、黒曜ヘルシーランドに着く迄の間にまあやに真実の情報を教えなきゃ


骸に殺される;;


骸が女の子に手を挙げるとは思えないけど、第一印象は大事だし





「まあや」



『何?ツー君』



「あのさ、さっきリボーンから聞いた話の事だけど…」




ズガンッ!!!
チリッ………



「……」


『……?』


「煤I!!!」


何かかすったーーーーー!!!


頬っぺたを走る一本の線
火傷したようにチリチリしてきた

しかも今の音…………


拍e声!!????



という事は……………






リボーン!!!!!!!





監視されてる!?
何処から!!!




まさか…余計な事を喋るなって事?!
骸のところに行くまで監視するのか?!
じゃあ、まあやに間違った情報を訂正出来ないじゃん!!!
どうしよう;;
どうすれば良いんだよ!!!

そうだ!!!



『?ツー君?』


「ねぇまあや!!獄寺君に教えてもらわない?獄寺君てスッゴク頭良いんだよ!!それに獄寺君なら気軽に話せるし、始めて会う人よりリラックスして勉強出来るんじゃないかな?!」



…………。


…打って来ない
この話題はセーフか
まあやが此処で頷けば、今日の所は獄寺君に教えて貰える

骸に関する情報は何とか訂正して、後日骸じゃなくてまずクロームに会わせよう!!

今日はマズイ!!!
得に骸はマズイ!!!

ナポ太郎とかナッポーなんて呼んだら、本当に殺されちゃうよ;;

まあや、頷け頷くんだ…!!


『ツー君、あのね獄寺君に教えて貰った事あるんだ…』

「本当?!じゃあ今日も」

『…けど…その………難しくって……』

「え?」

『獄寺君の言ってる事良く解んなくて、頭こんがらがっちゃったんだ;;;;』

「え……あ、そうなんだ…」

『ツー君!!ダメだよ!!獄寺君に言っちゃっ!!!スッゴク一生懸命に教えてくれたんだから!!私が、私の脳みそが…だめだめだった、か、ら〜……うぅぅぅぅ……』

「ぅああぁ!泣かないで泣かないでまあや;;;!!!」


ちくしょうリボーンめ…!

今まあやが獄寺君に会いにくい事知ってたな
だから打ってこなかったのか;;

だとすると、後はヘルシーランドに居るのが、骸じゃなくてクロームである事を祈るだけか……


でも、そうそう骸に会えると思えないけどな
希望をもっていいのか………





『ナッポーさんてどんな人かな♪』





立ち直り速っ!!
しかもめっちゃ楽しそう!!!
でもまあや、ナッポーさんじゃないんだよ!!!
そんな愉快な名前じゃないんだよ!!!
六道を巡ったパイナップルなんて怖いじゃないか!!



『でも雲雀さんと仲が良いなんて、凄いね』



いやいや、あの二人はめっちゃ不仲だから
会った途端にバトルスタートだよ


『男の信の友情は力と力のぶつかり合いだったとは…』


そんな友情嫌だ!!!


『ツー君も雲雀さんと仲良く咬み殺しあってるんでしょ?』


コワッ!!!
あのヒバリさんと仲良く咬み殺し合うって!!
一方的にフルボッコは有り得るけど、あの人に立ち向かえる訳無いじゃん!!!


「いや、あのねまあや、それは」




ズガガンッ!!!!




「……狽ミぃぃっ!!!」




二発目キターーーーー!!!
この話題は訂正不可だったのか……!!!



『!!ツ、ツー君大丈夫!?』



「…はは……ははははは……;;」


腰が抜けた……………;;;



後は…………頼むクロームでいてくれ………!!!!!



心の底から願う!!!!













【ヘルシーランド前にて】


(のに、この感じ!!間違いない……骸だーーー!!!??何で?!なんでなんだよ………!!タイミング悪っ!!どこまで仕込んでるんだよリボーン!!)



(ナッポーさんナッポーさん♪)


(骸に頼むにはどうしたら良いんだろ……強気にポジティブ?死ぬ気でポジティブ?ああ!わかんない!!ポジティブて何?!)



(ナッポーナッポーナッポーさ〜ん♪)



(ダメだ!負けるな負けるなオレ!!まあやの為だ!!これは必要な事なんだ!!勇気と死ぬ気で迎え撃つんだ!!!)



(ナナナナナッポー♪ナッポナッポナッポッポ〜〜〜♪)



(負けるなオレ……がんばれ沢田綱吉………!!!)






おにいちゃんの難題


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あきゅろす。
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