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学園=楽園or地獄?
  「でか・・・」


俺は学校に向かって走っているバスに数分ほど揺られ、少し歩いた先にあった大きな門の前に呆然と立っていた。どうやらその門の内側が学校の敷地内になっているようだった。


「なかなか、無駄使いすんじゃねーか理事長さん・・・」


そう言って見上げるほどの大きな門の周りに人が居ないかとキョロキョロと見回した、が。


「人っ子一人いねぇ・・・。どうやって入るんだよ、これじゃぁ入学式間に合わないジャン・・・;」


仕方なく門の周りを少し歩き回ることにしたが歩いても歩いても物陰一つ無かった。


「・・・もしかして、登るのか?」


嘘だろ!?といったような表情でもう一度門の高さを確認した。


「いやいやいや!無理無理っ!」


首をブンブンと振りまた一から考え直していると、


「おい、お前そこで何してやがる」

「!?」


とても用心したような低く響く声が背後から聞こえた。

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