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*理科準備室*



『♪』


「なぁんかいいことあったの?」

『どわッ!!!!!?』


突然背後に現れた、変態保健医の 秋。


『ったくッ…驚かさないでよ…』

「ちゃんとノックしたから」

…どうやら気づかなかったらしい。

「なんかあったの?弥沙、すごい嬉しそうだけど」

あれ。オレそんな顔にでてんのかな。


『…まぁね』



「ふぅん、紅のことねー」

『…ばれた?』


「弥沙が喜ぶのってそんぐらいじゃん」


オレがこの学校にやって来たときに 初めて仲良くしてくれたのが秋だったから。
多分、オレの事を母親の次によく知っている。と思う。


「ほんとに好きなんだ。紅の事」

ちらり、と後ろの秋を見て。

『うん、好きだよ。大好き。』


「……あのさぁ。悪いけどどこが好きなの?あんな我が儘そうで目付きの悪い…」

『ははは。でも、すごい可愛いんだよ?性格も悪くないし。あ、すぐ怒るけど。それは照れ隠しで』

少しだけど一緒に住んで、彼の色んな事がわかった。
「ふぅん…。」


『あ、意外と料理上手いし』

「それは意外だね」


ふふふ、と笑う。



『それに攻めはいいよ(^^)大好きな人の泣き顔が見れるし。あの紅の泣き顔はヤバイ。』

ぐっ とガッツポーズ。

「泣くんだ」


『めっちゃ泣くよー。笑
その大半は気持ち良すぎての泣きだけど』


「へぇぇ。弥沙は泣かんの?」

『滅多な事じゃなきゃ泣かないよ?泣きそうになら、何度もあるけどさぁ』


「弥沙の泣き顔見てみたいなぁ」


ぎく、

なんか変に秋の眼がギラギラしてるんですけど─…



『え?何?ちょっと…。』

秋がじりじり近づいてきて…








『保健医の秋先生、保健室にお戻り下さい』


と校内放送。



「…………」

『どぉせまた、勝手に抜けてきたんだろっ
ほら!!!とっとと戻れ!!!』
しっしっ と手を振る。


「ちっ。覚えてろぉぉ」


そう言って秋は 理科準備室から出ていった。


そして、それと入れ替わるように。


「…ぁー、せんせ?」


ドアからひょっこり顔をだす。


『ッ紅っ!!!!』



待っていました!!愛しの紅たん!!!!←



「…なんか秋が出てったけど…。何かしてたの?」

ぎろ、と睨む。
変態秋のことだから、と紅は少し警戒してるみたい。

『なぁんもしてないよっ。まぁ、紅とは今からなんかするけど』


「は!!?そうゆうこと聞いてるわけじゃ…ちょ…っやめっ…」



どさっ、とベッドに押し倒して。


『ん─。紅っ』


「………。何」

『可愛いっ』


「可愛くなんかねぇし」


『そうゆーのが可愛いのっ』


「……わかんない」





多分君は一生わかんないだろう。


いいよ。わかんなくてさっ。



これは 攻めだけにしかわからないことだから♪








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