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A



あぁ、もう。
着替えて、テレビを付けてみるけど、観る気分にはなれなくて。

もう…。
自分にも腹が立ってきた。
イライラ…


つかなんで俺今日、こんなイライラしてるわけ?生理近いの?

つか俺は男ですよ。

あ、そだ、牛乳……。
よく、イライラするのはカルシウムが足りないとかなんとか。
こんな状態で先生と話したくないし…。
牛乳飲むか。


キッチンに移動して、冷蔵庫を開ける。

あれ?牛乳ないや。

……………。


ふと、俺の眼に映ったのは、ビール。

先生はそんな酒豪じゃないけど、少しは飲む人なので。
ビールはよく冷蔵庫に入ってる。

今までそうだったけど、こんなイケナイ考えをしたのは初めてだった。


『嫌な事があったら飲んで忘れましょ』

そうですよね。

今俺もこのイライラを忘れたい。

生きていれば忘れたいこともある!
それが未成年の俺にも来た。ただそれだけのこと!

そう。未成年だけど。まぁ、そこは置いといて。
(未成年者の飲酒喫煙は固く禁じられていますッ)

うっさい。だまれ。↑今は忘れたいの。ほっといて。



カシュッ
とビールの缶を開けて。
豪快に缶を傾けた。



******






ふぅ…


さっみぃなぁ。今日は。
車から降りると尚更そう思うな。

只今マンションの駐車場。
寒いため、さっさとエレベーターに乗って16階へ。



ちーん。




「あ、先生こんばんわ」

『ぉお、竜くん。こんばんわぁーどっか行くの?』


「はい。ちょっと味の素買い忘れちゃって…近くのコンビニに。」

『あぁ、そうなんだ。よくあるそれ。笑
今日は寒いから風邪引くなよ』

「はいッ。ではまた。」

入れ替わるようにエレベーターに乗って、竜は下に降りていった。

『さて、寒いから早く家の中にはいろッ』



1603
のドアを開けて中に入る。


『ただいまぁ─』


「……………」



あれ?

お留守…かしら。←


『ただいま─?』

そう、呟きながら そぉっと、中に入る。


すると、リビングのソファーに座る人発見。

『なんだぁ、いるんじゃん』

荷物を置いて近づき、無言な紅の顔を覗き込む。


『紅─?…んッ…!』

覗き込むと同時に、頭を掴まれて、キスをされた。

紅からキスをするなんて…。

『…紅…さん…?』


キスを交わしても、無言な紅に、なぜか さん付け。

「ば───か」


『んなッ』

……確かに口の悪い仔だけども。
帰ってきた恋人にそれは 酷くないかい!?


ん?

そういえば何か 酒くさ…

でもオレ今日酔ってないけど。


ふと、

ローテーブルに眼が行って、そこには ビールの缶が 1…2…3…


6缶も。


『これ……紅が飲んだの!!!!?』

「うるへーし。のんれねーし」

ふんッとそっぽを向く。


あぁ、飲んだなこいつ。


呂律完ッッッッ璧に廻ってねぇもん。


『紅ッ!!』


顔を両手で挟んで こちらを向かせる。



向いた顔は 真っ赤で熱いし、眼は虚ろだし
……酔っぱらいだ。


『ォイオイ…未成年が飲酒なんて…先生として見逃せねぇぞ?』


「別にいいしぃ。死刑れもなんれもすればぁ」


死刑って…。

そこまで罰重くないからさ…。


紅の虚ろな眼がオレを捕らえて。


『何、その上目づかい。誘ってる?』


「別にぃ。ばぁーか」


いちいちバカバカ言わなくていいから…。


はぁ、とため息をつくと、紅はオレをソファーに座らせた。

すると紅は下に降りてオレの脚と脚の間に身体を 挟ませて。


『…なにすんのさ』


「いいこと」



かちゃ、かちゃ とベルトを外して行く。


それだけで、少し予想がついた。



そして紅はベルトを外して、ズボンのチャックを下ろして 下着をずらす…そこからオレのモノを取り出した。


「…ぉっきぃ」


そう呟いて、紅はオレ自身に口を寄せ、

すでに溢れ始めた蜜を舐め、口にくわえて、上下する。


『なに…、奉仕してくれんの…』



今までは、オレが 口でしてよ。と言わなきゃやらない仔だったから…内心驚きまくり。


自分からするなんて。


奉仕の仕方も、紅に教えたため、中々うまい。
それに、奉仕中、ちらッと上目づかいでこちらをみる。
それが堪らなく ツボで。


徐徐に、頂点に誘われる。



『はぁ…ッ…紅、…イく…ッ』


そう言うと、紅は先端に口を寄せて、強く吸い上げた。


「…んッッ……」



どぴゅッッ!

紅の口の中に熱いものを吐き出した。



それを、紅は 一滴も溢さずに ゴクリ、と呑み込んで。



『…………』


紅の行動に驚きまくり。






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