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『ねぇ、ねぇ♪』
「なんですか」
『…エプロンつけてよ☆』
「エプロン?」
そう言われたのは晩御飯を作ってるとき。
まぁ、確かに服に油とか飛ぶから着けた方がいいのか知らんけど。
「貸してくれるんですか?」
『これ着けて☆』
先生が出したエプロンは。
薄ピンクのフリッフリのついた有名な、あのエプロン。
「……なんでこれ?」
『似合うと思って☆紅が着けるの見たかったんだぁ★』
「………」
薄ピンクにフリフリのエプロンをつけるべきか…はたまた…
『ほら早く!』
「……わかりましたよ」
エプロンを受け取って袖に通す。
『違うよ!』
「…は?」
『服脱いで☆』
「さようなら」
冗談だろ?おい。
『なんで─?着てくれるって言ったじゃん』
「"裸"なんて言ってないでしょ先生は!!!そんな変態プレイはしません」
断じて!!しません。
『えぇえ─…見たかったのにぃ(;_;)』
そのままフラフラとソファーに崩れていった。
まったく…変態教師めッ裸エプロンなんて出来ませんから…
そして、ふと、先生を見ると寝ちゃってて。
「仕事で…疲れてるんだな」
先生はここんとこ、早朝会議があったり、土日も学校だったり、理科のなにかを書いたり忙しそうだ。
その疲れた、せめて心だけでも癒してあげたい。
そう、思うけど。どうしたらいいのかわからない。
「先生が喜ぶこと…」
一瞬さっきのエプロンが浮かんだけど急いで消して。
はぁ……どうしましょ。
愛の…
 ̄ ̄ ̄■
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