《H》
「…んっ…んぅ…」
『声…聞きたいなぁ』
「そんなの無理に…っあんっ…んぅ…」
声なんか出せるもんか。
出したらあのちびっこいのが起きてきちまう。
この状況を見られるのだけは…避けたい。
それに今だって…こんなに頑張って我慢しているのに
…中で指を曲げないで欲しい。
「ああっ!…だっ…だめ…声がぁ…」
『声が聞きたいんだもん』
「ばかっ…悠一が起きちまぅっ…ぁんっ」
『平気。ぐっすりだからきっと起きないよ』
「…きっとかよ!!!あっ…やめっ!…あんっ!んんっ…!!」
いじわるだ
俺だって声なんか抑えたくねぇよ。
でも 聴かれたらまずいと思って必死で我慢してんのに
「ぁ…唇…っ」
『貸して欲しい?』
「うん…っ…
は……も…欲しい…、入れて…」
『いい仔…』
ずるり、と指が抜けてく感覚と
カチャリ、とベルトを外す音。
先生が少し前屈みになって俺に唇を貸してくれる。
「…ん…っ…」
唇が触れ合って段々と深いものに変わってゆく。
それと同じくして、後孔に熱い猛りが押し付けられて。
「…ぁ……っ」
『…いれる、ね』
ガッっと噛み付くようにキスをされるのと同時に、
先生のがゆっくりと中に押し込められてくる。
「…んっふぅっ…んっ…んぅ…」
やっぱり…受け入れる時の苦しさには慣れる事はないと思う。
苦しい……。
ぎゅっ…と先生の服を掴んだ瞬間に。
す─…っ。
「………っ?」
トビラを横にスライドさせたような…そんな音に驚いて。
音のした寝室の方をみると。
「…ゆ……いち…。」
扉が開いていて
そこから悠一が此方を見ていて……。
……とうとう見られた。
しかも、1日目で。
寝室からだと、もうばっちりここの様子がわかる。
今していることも何もかも…。
先生も驚いて固まってる。
俺も何も言えない。
…こうゆうとき…なんて言えばいいんだ?
もう頭ん中真っ白でなにも考えらんねぇよ……。
そしたら、初めに口を開いたのは悠一だった。
「紅って、ネコだったんだね」
……………は……?
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