[携帯モード] [URL送信]
《B》


「…………。」

あまりの速さに、何も言えなかった。


はっ、
と我に返って、携帯で紅葉に電話をしてみるけど 出やしねぇ。
わざとでねぇなあいつ…




………。




俺の傍にいる子供を覗き込んでみる。

背は俺の腰より少し低い辺り。
髪は黒髪のショートぐらい。
顔は無表情で、その瞳はどこを見ているのかも解らない。
子供のくせに大人しいな……。
とか思ったり。




……とりあえず、ここにずっと居るわけにも行かないので。

「…先生に聞いてみないとな…」


俺はその子を連れてマンションの中に入っていった…。






******




「…ちょっと待ってて」

子供を玄関に待たせ、俺は部屋に上がってリビングに向かう。


『あ、お帰り、紅』

先生はもう起きててコーヒーを飲んでいた。



「あの……先生」

なんて言おう。

紅葉に子供押し付けられちゃった☆
なんて…。

『どうしたの?』


「ぇと…こ…子供が…」


『子供?…まさかデキちゃったとか!?』


「ぃ…色んな意味で…?」

そうです。
色んな意味でデキましたよ。
結構大きいですが…。




.

【*前へ】【次へ#】

3/24ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!