《@-連休です-》
プルルルルルル
「………」
プルルルルルル
「……ん…」
プルルルルルル
「……んん…」
プルルル…ッ
「……もしもし」
寝てんのに…。
最高に不機嫌な声で携帯の通話ボタンを押した。
《もっしもーしっ》
あぁウゼェ……
寝起きで不機嫌なのにこのハイテンション…
余計に不機嫌になる。
電話の相手は、ハイテンションでかなりうざったい紅葉。
朝っぱらから…何の用だ…。
すごい低い声で、唸るように文句を言った。
「てめぇ…今何時だと思ってやがる」
《ぇっと…7時ちょっと前!》
「こんな朝っぱらから電話かけてくんじゃねぇよ。俺は、今さっき寝た所なのによ…」
…紅葉は知らねぇだろうけど今日も先生は元気だったんだ。
朝方までよくもまぁ…。
みたいなね。
《仲がよろしいようで☆
真っ最中にかけなくて良かった!》
それは俺も思う。
かかってこなくて良かったよ。
「で…何?このお疲れの俺を起こしたんだからちゃんとした用があるんだろうな…?」
ただの"話し相手が欲しかったの─☆"だったらマジキレるぞ。
《あんね、今紅、先生ん家?》
「そうだけど……なんで」
《今マンションの前にいるんだよね─》
何!!!??
今それを聞いてゾッとしたぞ?!!!!
「…気持ちワリィな紅葉、気持ち悪い」
《なんで2回言ったんだよ》
いや、もう恐いし。
気持ちワリィし。
鳥肌が……。
「…なんでいんの?」
《いやー、ちょっと紅に用事があってさぁ。今出てこれる?
あ、もしかして今先生の腕ん中?》
「それはさっきまでの話だ…。、わかった。着替えていくから、待ってて」
それだけを伝えて、ぶち、と通話を切った。
「………。」
『紅葉君?』
隣に寝ていた先生が半ばボーっとしながら問いかけてきた。
「…あ…ワリ…起こしちゃった?」
と、先生の頬を擦る。
『ううん…どっかいくの?』
寝起きの先生って…なんか可愛いんだよな…。
抱き締めたくなるってゆーか。ふにゃふにゃしてんの。笑
「今ね、紅葉がマンションの前にいるんだって。気持ち悪いよね。だから、ちょっと行ってくる…すぐ戻ってくるから」
先生の手をぎゅっと握って。
俺は適当にそこにあった服に着替えて外に出た。
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