絵文字
『紅ってさぁ、メールに絵文字ってつけないよねー』
それは俺がご飯を食べていた時の話。
「絵文字?あぁ、つけねぇなぁ」
今までとかとかつけたことねぇよ。
「そんで?なんで?」
『なんか…紅のメール、怒ってるのかなぁって』
「怒ってる?なんで?」
『だってさぁ…ちょっと口喧嘩した後とかのメールで"今何処に居んの(..)?"って聞いたときの返事が、"家"って!!!!ただその一言だけ!!!オレまだ怒ってんのかと思ってぇ…』
「…泣くなよもう…。別に怒ってた訳じゃねぇし…。ただ、絵文字をつける習慣がねぇっつーか…。」
うーん…今まで絵文字とか着けたことねぇからなぁ…自分の携帯の絵文字のページとか開いたことないし…。
「じゃあ、俺…どうしたらいいの?」
なにをそんな絵文字に拘ってんのか…。
先生は俺より年上のくせに子供っぽいところあるからなぁ…。
ちょっとからかうつもりで、上目使いで下から問いかけたら。
『もう…絵文字とかいいや』
「は?」
あまりにも小さい声で言われたので"もう…や"しか聞こえなくて。
もう一度聞こうとしたら、景色がぐらり…と回って。
俺は箸を持ったまま、
床に押し倒されたんだとわかった。
「は…い?」
『お腹すいちゃった』
「ご…ご飯食べなよ。今ご飯でてんじゃ…ん…っ」
『紅が…食べたいっ』
「ちょ……っ!!」
…先生は盛りたいお年頃☆(変にからかうのはもうやめよ…)
**
最後はもう絵文字関係無ッッ
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