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小説2
仲直り(続き)
「うわぁ……悲惨だなぁ……ホント…」


「あーあ……デイダラ先輩…フラれちゃったッスね……」


「サソリを相手にするのならじっくりと
時間をかけてアタックしろと教えたはずだぞ!!この愚か者が!!」



「えぇーい!!黙れ!黙れ!黙れ!!」




コイツら黙ってたら好き勝手言いやがって !うん!




「そんなに言われるのが嫌なら早くサソリさんと仲直りして来い……」


「イタチ!一緒に着いて来て!!うん!」


「何故だ?他人の揉め事に巻き込まれるのは御免だ……」


「いや……だってさぁ……旦那の部屋に
入った途端いきなりいろんな物が飛んで
来そうだし……不安なんだよな……うん…」




とにかく旦那は怒ったら恐い!!めちゃ
くちゃ恐い!!しかも原因はオイラ!部屋に入って無事に次の日の朝を迎えられるのかさえ危うい!!




「お願いします!!うん!どうかどうか!イタチ様の御力を御貸し下さいませ!!」



「ハァ……まあいいだろう……」






こうして今に至る。






旦那の部屋の前まで来たけど……





「なぁ…どうしたらいいんだ?うん?」


「謝りに来たんじゃないのか?」



「そりゃ……謝りに来たけど……なんか…このドアが三途の河の入口のような気が
して……うん……」


「サソリさんはそこまで酷い事はしない…お前も分かっているはずだ……」


「………;;」




いや……それはお前が旦那を怒らせた事がないだけだ!





「まったく…男のくせに情けない奴だ……そんな事ではサソリさんが離れて行くぞ…」


「そっ…それは駄目だ!!うん!」




慌ててドアノブに手を掛けた時……







バンッ!!






「ギャアアァー!!!(泣)」



「うぉっ!!」


「っ!!」





突然、旦那が部屋から飛び出して来た。






「デっ‥デイダラーー!!!(号泣)」





がばっ!





「旦那!どうしたんだ?!うん?」




飛び出して来たと思えば今度は抱き着いて来た。

この怯え様……何があったんだ?うん?





「助けて!出た!!人類最大の敵がぁ!!」


「はぃっ!?」


「サソリさん落ち着いてください……」




こんな旦那久しぶりだなぁ……うん……

つーか人類最大の敵ってなんだよ……;;




すると……





カサカサ……





「「「っ!!!」」」




もしかして………






カサカサ!






「「ギャアアァ!!!!」」


「うわぁー!!やっぱゴキブリじゃないかよ!!うん!!」




旦那の部屋に視線を送ると親玉のように
大きなゴキブリがいたのだった。





「デイダラーー!!(泣)」


「いやーー!!鬼鮫ーー!!!(泣)」


「コラーー!!イタチ!!なに逃げてんだよ!!」




イタチは猛スピードで鬼鮫の旦那の部屋へ逃げてしまった。





「イタチのやつー!一人で逃げやがって!どうしろって言うんだよ!!」


「デイダラ!!怪物がこっちに来る!!」




よし!!ここはオイラが旦那を守る!!





「大丈夫だ旦那!!オイラがついてる!!あんな害虫はオイラが倒してやる!!うん!」


「デイダラ……」




こんな時のために殺虫剤持っててよかった
ぞ♪うん♪




「どりゃあー!!」





ブシュー!!!






「ふぅ……これで終了っと♪」




このアジト……ゴキブリ多いよなぁ……

旦那は害虫苦手だし、何とかしなきゃな…




「旦那大丈夫か?うん?」


「デイダラ……あの……その…………あ…ありがとう!!//」


「っ!!//(旦那可愛い!!)」



「後……さっきはゴメン………怒って……」


「旦那は悪くないよ!オイラがちょっと
調子に乗りすぎたのが悪かったんだ!」


「…で……でもな……恥ずかしかったけどすげぇ嬉しかった//」




「旦那ー!!愛してるぞ!!うん!」


「俺も愛してる!!//」







こうして無事、仲を取り戻したデイダラとサソリ。


そしてその日の夕食の時は周りが目を塞ぎたくなるほどのラブラブっぷりを見せつけたという








[終]

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