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小説2
かくれんぼ
「はぁ……」


「どうしたんだ?」




先程の溜息はデイダラ。

どうやら落ち込んでいる様子だったので
イタチが気になり声を掛けた。





「イタチ〜……どうしよう……」


「何だ?……便秘か?生理か?妊娠か?」



「なんでそうなるんだよ!大体、オイラは男だ!!後の二つはありえないだろ!!」





コイツ……脳内のどこでこんな事考えられるんだ……うん……


つーか男が子供産めないのは常識だろが!



イタチの発言により更に落ち込み、先程よりも深い溜息をついた。






「いや…以前見たドラマのセリフによく
似ていたからな……もしかしてと思って
言っただけだ………」


「あ……そう……(テレビの影響受けすぎだろ!)」




「貴様……人が心配してやったと言うのにその態度はなんだ!!」



どうやら言い方が気に入らなかったらしく怒り出したイタチ。




「あっ……ゴメン…うん……;;」



オイラ何で謝ってんだろ……



二人が言い合っていると……





「ねぇ……」



「ギャアアァ!!」


「何者だ!!」



「僕だよ……」


「ウゼェンダヨ……」




突然、床からゼツが現れたのである。




「な……何してるんだ?うん?」





辺りをキョロキョロと見回していたので
聞いてみたデイダラ。





「飛段見なかった?」



「「飛段?」」




どうやら飛段を捜していたため辺りを見ていたようだ。




「飛段がどうかしたのか?」


「飛段がね……僕の大切な盆栽壊したんだ……」

「アノ糞宗教ヤローガ……」




ゼツの手にはボロボロに切り落とされた哀れな盆栽があった。





「残念ですがここにはいませんよ……」


「うん……ん?げっ!!!」


「「え?」」




デイダラがいきなり幽霊でも見たような
声をだした。





「どうした?」


「何かあったの?」

「イキナリ煩イ奴ダ……」



「なっ……なんでもない!!」




この慌てぶりはおかしいと思いイタチが周りを見渡すと……




「っ!!!」





ゼツの背後にぶら下がっている暁のマントの裾……



更に視線を上に向けて行くと……



「ハァ……」



イタチはその光景に深い溜息をついた。





デイダラとイタチが見たのは天井に張り付き、落ちないように踏ん張っている飛段の姿があったのである。




「イタチもどうしたの?」


「いえ……何か害虫のようなものが見えたので気になっただけです……」



この声は勿論、飛段にも聞こえている。




「ここにはいない様ですね……まあ…あの馬鹿を見つけたら報告します……」


「うん……よろしくね……」

「頼ンダゾ……」




そう言い残しゼツはまたどこかに行って
しまった。






(続きへ)

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