小説2
風邪は大敵(飛段総受け)
季節は秋になり外も少し冷え始めていた時だった。
「コラァ!クソトビ!オイラのウインナー
返しやがれ!!」
「デイダラ先輩がボケっとしてるからッスよ!!」
現在、仲良く……………仲良く朝食を食べている暁。
騒がしい二人組がいるがいつもの事なので
気にしない。
「最後に残してたんだぞ!!うん!返せ!」
「なに言ってるんスか!!じゃあさっき僕の皿から取った卵焼き返してくださいよ!!」
「あっ……あれはもう食っちまったからねぇよ……うん;;」
「ふーん……じゃあこのウインナーは僕が
いただきますね♪」
パクっ!
「あぁーー!!!(泣)」
目の前で大好きなウインナーを食べられてしまい泣き出したデイダラ。
「お前らなぁ……朝ぐらい静かに飯食えねぇのかよ……」
「だって!だって!!うわあーん!!旦那ー!!(泣)」
サソリに怒られ先程よりも激しく泣き出したデイダラ。
「仕方ねぇなぁ……俺のウインナーやるから泣くな……煩い……」
「旦那ーー♪」
「っ!!ギャーー!鼻水つく!寄るな!!」
「…………(ガーン)」
サソリの言葉に傷つき部屋の隅で疼くまってしまったデイダラ。
こうも騒がしい中、一人だけ珍しく静かになっている者がいた。
「飛段……どうかしたのか?あまり食べていないじゃないか……」
いつもならデイダラと一緒になり騒いでいる飛段が大人しいので気になり話かけたイタチ
「食欲ない………」
「「えっ?!」」
暁の中でも大食いの方に入る飛段からの発言に全員がかなりびっくりした。
「おい……具合でも悪いのか?」
「身体が怠い……頭も痛いし…今朝から咳が出るんだぁ……」
「飛段……こっちに来い……」
ただの風邪だろうと思った角都は額に手を当て熱がないか測った。
「お前すごい熱だぞ!」
「えっ?!飛段が熱!?」
「マジかよ……」
なぜか全員信じられないと言った顔をしている。
「角都ゥ…俺………病気なの?」
「っ!!(か…可愛い//)」
うるうるとした瞳で見つめられ内心発狂してしまっている角都。
「いや!大丈夫だぞ!ただの風邪だ!!」
「「………」」
何で貴様が答える………
自分が測ったわけでもないのに質問に答えているペインに苛立つ角都。
「無理して食わない方がいいぜ……部屋で
寝ろ……俺が運んでやるからよ……」
「サソリ……うん…ありが……」
「「待て!待て!!待てぃ!!!」」
サソリが飛段を部屋へ連れて行こうとするとそれを阻止しようと立ちはだかって来たペインとデイダラ。
「なんだよ……邪魔だ…どけ……」
「旦那ぁ……抜け駆けはダメだぜ…うん…」
「やはりここはリーダーである俺が連れて
行った方がいいだろう!」
「いや……ここは俺が連れて行きましょう…」
「いえ!私が……」
「僕が連れて行くッス!!」
「連れて行きたい……」
「オ前ラハ引ッ込ンデロ……」
次から次へと話に割り込み今にも大喧嘩に
なりそうになっていた。
「なんでテメェらが入ってくんだよ!!」
「サソリ!お前飛段を部屋に連れて行くと
言いながら襲い掛かる気だろ!!」
「それはテメェだろが!このクソリーダー!」
どうやら互いに下心見え見えの様子。
「飛段!ここは一番まともな私と……」
「失せろ!!万華鏡写輪眼!!」
「ぐぎゃあぁー!!」
哀れ鬼鮫……イタチによりしばらくは目を覚まさないだろう。
「あっ!イタチ!そう言えば前さぁ大蛇丸が《イタチがオカマバーで働いている》って噂流してたぞ!!うん!」
「なんだと……」
「ゼツの事も《光合成しか脳のないヘナチョコ野郎》って言ってたぞ!うん!」
「………」
「アノヤロー……」
デイダラの話を信じてしまい怒りに我を忘れかけているイタチとゼツ。
「ゼツさん……今から音隠れに行きましょう……」
「うん……そうだね……トビも着いて来てくれるよね……」
「来ルヨナ……」
「えっー!?嫌ッスよ!何で僕が着いて行かないといけないんスか?!だいたい大蛇丸が相手なら先輩達で充ぶ……」
「貴様……いつからそんな口を叩けるようになったんだ!」
「トビ……もしかして来ない気じゃないよね……」
「ドウナルカ分カッテルダロウナ…」
一気に二人の殺気を浴びたトビにもう逃げ道はない。
「行きます……どこまでも着いて行きます!(泣)」
涙を流しながら強制的に連れて行かれたトビ
「ちょろいぜ…うん!」
さてと♪これで邪魔なイタチ達はいなくなったし、鬼鮫の旦那は当分目覚まさないし♪
サソリの旦那とリーダーは言い合いしてるし今の内に飛段を連れて行けばOKだぞ!うん!
「飛段〜♪旦那達はほっといて部屋に行こうぜ♪うん!………って……あれ!?」
デイダラがニヤつきながら振り向くと、先程までいた飛段がいなくなっていた。
「チキショー!!角都だな!うん!」
(続きへ)
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