[携帯モード] [URL送信]

アンケート小説
the pursued(泥蠍+ギャグ)
任務もなく平和な朝……


それを壊すかのように怒鳴り声がアジト内に響いた




「デイダラーー!!!!」


「うわぁっ!なっ…何で怒るんだよ!!;」



この静かな朝を崩壊させたのは芸術コンビのサソリとデイダラ

早朝から元気なことに走り回っていた




「あれ程ベッドの中に入るなって言ったのに堂々と侵入しやがって!!」


「だっ…だって旦那が可愛い寝顔してたし…それに…」


「ふざけんなぁー!!!」




全ての原因は数分前……




「…ん………」


「旦那のやつ……ぐっすり眠っちゃって♪」



早起きしたデイダラはサソリを起こそうと部屋へ訪れていた



「やっぱり旦那の寝顔は凄ぇ可愛いよな…」



サソリの寝顔に見とれていたが起こすだけのつもりだった




だが……




「……デイ……ダラ…」


「っ!!//」



寝言でデイダラの名を呼んでしまった


そのせいでサソリの上に被さるようにベッドに侵入して来たのであった




「恥ずかしい事しやがって!!この馬鹿が!!!」



「落ち着けよ!悪気はなかったんだって;」



二人が長い廊下に差し掛かった時……




「貴様らぁ!!いい加減にしろ!!!」



どこから現れたのか騒ぎを聞き付け二人の正面にペインが仁王立ちしていた



「絶対に捕まえてやる!!」


「そんなに怒らなくてもいいだろ!!;」



しかし全速力で走っている二人にはペインの声は届かなかった



「今すぐ止まれ!!暁は皆、仲良く………っ!!ぐはぁ!!!!」



ペインがまた仲間について語ろうとした 瞬間、突っ込んで来た二人に撥ねられそのまま壁に激突してしまった




「うわぁ!!旦那しつこいぞ!!」


「テメェが悪いんだろが!!」



ペインを撥ねた事には気付かず走り回っていた




その時……





ズルッ!!





「うわっ!!」



「っ!!」




突然デイダラが滑って転んでしまいサソリも躓きその上に倒れた込んでしまった




「痛っ……あっ!旦那大丈夫か!?」


「……あ……あぁ……平気…っ!!//」



うっすらと瞳を開けると目の前にはデイダラの顔があり、サソリの顔は赤らんでいった




「……なぁ……この体制になっちまったらやる事は一つだよな……」


「はぃっ!!?;」



「旦那!!オイラの熱いキスを受け取ってくれーー!!!」



そのままサソリの顔を両手で掴んで固定させるとキスをしようと顔を近付けていった




「ばっ馬鹿か!!こんな所で誰かに見られたら……」


「照れるなよ♪ほら旦那……んっーV」



タコのような口をしながらサソリの唇を 奪おうと攻め寄る





ブチュッV




「※☆#〜%!」




ガチャッ……




「だーかーらー!!お前は……ん?」


「あっ………」





二人がキスを交わしたのと同時に飛段と イタチが運悪く部屋から出て来てしまったのである




「ぷはぁ♪うんうん!やっぱ旦那とのキスは最高だな!!」



「おい……デイダラ……」


「うん?」


「あっ!!」




隣に目をやると平然と立っているイタチと 興味津々に見ている飛段の姿があった




「イタチ!飛段!!助けっ……ふぐっ!!」



サソリが二人に助けを求めようとした瞬間 デイダラが手で口塞いだ




「いやぁ♪もしかして見てた?」


「あぁ……キスが終わるまでな……」


「お前ら大胆だなぁ♪」



「んぐっ!!ふぐっ!んっ!!」

訳(テメェら!!暢気に構えてないで助けろ!!!)



なんとか二人に思いを伝えようとするが  伝わる事はなかった




「ん?サソリさんは何をふがふが言ってるんだ?」


「ゲハハハハ!!サソリちゃん言葉忘れ ちゃったんじゃねぇの♪」



「んっー!!ふぐっ!!ふがぁ!!!」


訳(だから助けろって言ってんだよ!状況見ろよ!!おい!!糞信者!!それはお前だろがボケ!!!)



勘違いされ怒りながら物凄い声を出す




「何々……『これからデイダラと愛の営みをするからお前らは邪魔だ』だと?」


「えっ!旦那いいのか?!//」



「んぐーっ!!」

訳(違うーー!!!)



「そう言う事なら早く言えよな♪じゃあ行くか♪」


「そうだな……皆にも報告した方がよさそうだ……」



そう言い残し二人はどこかに行ってしまった



「んっ!はぁっ!!この馬鹿ダラ!!お前のせいで凄ぇ勘違いを……」


「……旦那のお望み通りに愛を育むか♪うん♪」



「ちょっ!待て!!誰がやるなんか……」



「やっぱり愛し合ってるカップルの想いは一つなんだな//」


「おい!!人の話しを聞け!!俺はやるなんて言ってな……」



「よし!明日の朝までぶっ通しだな!! 燃えて来るぞ!!」



「いやあぁ!!誰かぁーー!!!!(泣)」




サソリの叫び声はアジト全体に響いたが 誰も助けに来る者は現れずデイダラに引っ張られながら部屋へと連れて行かれた





そして次の日……





「おはよー♪うん♪」



「デイダラ…今日は早いな……」



いつもならまだ寝ている時間に機嫌よく 起きて来た




「お目覚めは旦那の隣で最高だったぞ!」


「そうか……サソリさんの姿がないが…」



「旦那は部屋でなんかぐったりしてる; ちょっと起こして来るよ;」




そう言い部屋へと戻って行ったデイダラだったが完全回復したサソリにより半殺しにされたと言う




[終]

[前へ][次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!