小説
初めて出会った日(角都と飛段編)
「なあなあ!俺と角都が初めて出会った日って覚えてる??」
「そんな過去など記憶にない……」
「あ〜…更年期障害か?」
「覚えいるとも!!!」
ふーん…意外と挑発に乗りやすいんだな…
「確か………あの日は、また俺がペアを組んでいた奴を殺した日だった……………」
覚え方が恐ぇよ…ホント………
俺がいつものようにリーダーに殺してしまったのを報告した時だった。
「そうか…調度良かった………」
「なにがだ…………」
「実はな…暁に新入りが入るんだが全員うまっていてな……お前のところに入れようと思う………」
「また殺してしまうぞ………」
「心配はない…………」
そう俺とリーダーが話していると……
「リーダー!!旦那がイジメる!!うん!」
「テメェがいう事聞かねぇからだろ!!!」
サソリとデイダラがやって来た。
「お前達!!仲良くしなさいと言ってるだろ!!」
「だってデイダラが!!」
「旦那が短気なだけだ!!!うん!!」
「っんだと!!?ぶっ殺すぞ!!コラ!!」
煩い奴らと出会ってしまった…………
そんな事を考えていると……………
「お前……いい顔しているな………」
「なっ……なんだよ!あんま近寄んな!!」
声のする方へ振り返るとそこには、イタチに口説かれている見覚えのないオールバックで銀髪の奴がいた。
「どうやら新人のようだな………どうだ……俺と今から団子屋にでも行かないか?」
「団子?」
そんな会話を聞いていると…………
「おい!!イタチ何新入り口説いてんだよ!ん?そいつなかなかいいじゃねぇか!!俺にも紹介しろよ!!!」
「あっ!!旦那!!!うん??その銀髪の子オイラ好みだな!!うん!!!」
サソリとデイダラもあの……まあ可愛い顔をしている奴のところへ行った。
「お前可愛いな!!名前なんていうんだ?」
「ひ……飛段……………」
「ふむ………良い名だ……………」
「なあなあ♪オイラとデートしないかい??うん?」
「失せろ…このチョンマゲが………貴様など鮫の相手でもしているがいい…………」
「っだとぉ!!このゴルゴ!!!」
「お前ら喧嘩すんなよ…ここは間をとって俺で決まりだ!!」
「ふん!!実際何歳かもわかんねぇオッサンのくせしてよ!!!うん!!」
「ああ!?テメェもう一回言ってみろや!!テメェの脳みそ引きずり出してホルマリン漬けにすんぞコラ!!!」
「へへーん!!やれるもんならやってみろ!旦那なんかお尻ペンペンだぞ♪うん!」
「ぶっ殺す!!!!!」
「こいよ!!!!」
クグツ使い対爆弾使いの闘いが始まった。
「あのナンセンスな二人は相手にするな……そんな事より俺と世界一周旅行にでも行かないか?」
「えっ??団子屋じゃなかったの?」
「やはりここは豪華に行かないとな………」
こんな見苦しい争いをしている時にリーダーの声が響いた。
「お前達!!!静かにしろー!!!!」
「「っ!!!!!」」
「……………………;;」
全員が静かになったところでリーダーが話し始めた。
「お前達は新人捕まえて何をしているんだ…まったく……暁の名が泣くぞ………」
「うっせぇよ!!俺達のプライベートに口だしすんな!!!」
「そーだ!!そーだ!!!」
「ナンセンス…………」
「お前…いついかなる時もそれしか言わないな………;;」
「まあ…サソリさんのように感情をむき出しにして、ただ怒鳴っているよりはマシでしょうね……」
「テメェ!!俺に喧嘩売ってんのか!!?」
「喧嘩は売れないですよ………」
「いきなり理屈並べてんじゃねぇよ!!」
「二人共静かにしてよ!!!リーダーの話が聞こえないだろ!!!うん!!」
「お前に人の話を聞く耳などあったのか?」
「なにいい子ちゃんぶってんだよ!!糞マゲが!!!」
「オイラを馬鹿にすんじゃねぇぞ!!うん!聞く時はちゃんと聞くんだからな!!それに旦那!オイラのこの美しきチョンマゲのよさがわからねぇなんて可哀相だな!!うん!」
「知りたくもねぇよ………;;」
「お前達……俺の話を聞いていたのか?」
また喧嘩をしだした三人のせいでペインは、一人語りをしていたようだ。
「あ……悪ぃ!もう一回言ってくれ!!」
「しかたない…もう一度言うぞ…………飛段は角都とペアを組む事になったから無駄な行為は慎むように!!」
「えっ!?角都と組ませるのかよ!!?」
「なーんだ…せっかく二人きりでお空の上をデート出来ると思ったのに……うん……」
「二人って俺はどうなんだよ!!?」
「旦那が角都の旦那と組むの!それでオイラが飛段と組んでイチャコラすんの!!!」
「お前の頭イカれてるだろ………;;」
「オイラの頭は正常だぞ!!!うん!」
「いい加減にしろ!!!」
「「っ!!!!」」
サソリとデイダラがしつこく喧嘩をしていたのでペインがキレてしまった。
「いいな!!くれぐれも勝手にペアを入れ代えないこと!!!」
「わかったよ………」
「うん…………」
「じゃあ…飛段……角都と一緒に部屋へ行きなさい♪」
「え?角‥都さんって誰??」
「俺だ……………早く来い………」
角都はそう言うと飛段の手を掴み部屋へ連れて行った。
「こんな出会いだったな………」
「へへ♪♪」
「なにを笑っているんだ?」
「角都!!俺さぁ‥角都とコンビ組めてよかったぜ!!!」
そう言いながら近寄って来る飛段。
「そうか……………」
「なんだよ〜!!もっと喜べよ!!!」
「……………………」
「なあ……………」
「………………………」
「角都のバカ……………」
角都に無視され拗ね始めた飛段。
「ああ……よかった……………」
「えっ?」
「お前と出会えてよかった………」
「っ!!いっ…いきなり何言い出すんだよ!バカ!!角都のバカ!!!!」
そう言い飛段は顔を真っ赤にし自分の部屋に戻ってしまった。
神様………
角都と逢わせてくれて………
ありがとう…………………
[終]
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