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小説
Let,s Go!海!!(続き+デイサソ←トビ)
「「海だーー!!!!」」




デイダラと飛段の我が儘により次の日に海へやって来た暁のコンビ組。



着いた早々海へ駆け出したデイダラと飛段を見てサソリと角都は深い溜め息をついた。





「帰りたい…………」


「サソリさんも海に入って日ごろのの疲れを癒したらどうですか?」


「アイツらがいたんじゃ余計に疲れる…」









「イタチー!!ビーチバレーしようぜ!!」

「俺はビーチバレーなどした事がない……」

「いーから!!はーやーく!!!」


イタチはデイダラと飛段により無理やりビーチバレーに参加させられた。







「おい…場所はどうする……」


「ちゃんと目がとどく所にしねぇと…すぐに迷子になるからな…」


「あの木の近くはどうですか?」




「よし……じゃあ俺と鬼鮫は場所を取りに行ってくるからサソリはアイツらに教えて来てくれ………」



「俺!!?」


「サソリさん‥よろしくお願いしますね!」













「あーあ…なんで来ちまったんだろ……」




「旦那ーー!!!!!」



「デイダラ?!……っ!!ま…まさか溺れてるんじゃ…………」







文句を言いながら歩いていると、デイダラの叫び声が聞こえ駆け出したサソリ。










「デイダラ!!!」


「旦那〜!!(泣)」



「おい!!何があったんだ?!」





「いや…実はさぁ…遊んでたらボールが波に流されちまってよぅ………」


「はあ?」


「デイダラが取りに行ったんですがクラゲに刺されてしまって…………」


「………………………」


「旦那!!痛かったぞ!!!うん!」



「痛かったじゃねぇよ!溺れてるのかと思って来てみればクラゲに刺されただあ?!俺がどれだけ心配したのか分かってんのか!!」



「っ!!!!」


「怖っ!!!!」


「…………………」







「ごめんよ…旦那……」







「もういい……俺がボール取って来てやるからおとなしくここで待ってろ……」



「うん!旦那!!気をつけてね!!!」


「じゃあ♪俺は角都達のトコに戻るわ♪」


「テメェ…場所も知らねぇくせに勝手に行ったら海の藻屑にすんぞ………」




「は‥はい!おとなしく待ってまーす!!」


「サソリさん…よろしくお願いします……」


「任せとけ!!」










バシャンッ!!









そう言うとサソリは海に飛び込んだ。












「随分と奥まで流されたな………あれ?ここサメ除けネットしてないのか?」






そう言いながらサソリがボールに手を掛けた時、5メートルほど離れた所に角のような物が見えた。





「ん?何だ?あれ………」







それはだんだん近寄って来たのである。








「サっ‥サメだーー!!!!!」










サソリは全速力で逃げるがやはりサメには敵わず距離を縮められていった。













「旦那……まだかなぁ…………」


「さっき行ったばっかじゃん!!」










「ギャアアアー!!!!!」





「「っ!!!!!」」






声がした方に振り向くと、そこにはサソリがサメに追い掛けられ号泣している姿があった










「旦那!!!」






ガシッ!!






「何だよ!!放せよ!!!」


デイダラがサソリを助けに行こうとしたので止めに入った飛段とイタチ。







「お前何考えてんだよ!!今行ったらお前まで喰われちまうだろ!!!」


「デイダラ…よく考えろ!!」




「っ!!」











旦那……………













「放せよ………………(ギロッ!!)」




「「っ!!!!」」







デイダラのものすごい殺気で腕を放した飛段とイタチ。








「ごめん……今のは冗談だ…………うん……ただ……オイラには旦那しかいないんだ!!旦那がいなくなったらオイラ…生きる希望がなくなっちゃうんだ!!!うん!!」








バシャンッ!!








デイダラはサソリを助けるため海へ飛び込んだ。
















「げほっ!…く………くそ…………」





「旦那ー!!!!」







「っ!!!!」









サソリが声のする方へ振り返るとそこには、いつもの無邪気に笑っているデイダラではなく、真剣に何かをまっすぐに見ているデイダラがいた。











「デイダラ……なんで…………」


「話しは後だ!!うん!!オイラがコイツをぶっ倒す!!!」








デイダラはそう言うと起爆粘土を取出しサメに目掛けて打ち放った。







「喝っ!!!!!」











ドカーーン!!!




「痛っ!!!!」











「「っ!!!!?」」











「デイダラ……今の聞こえたか?」


「うん…確かに痛って聞こえたぞ……」



「それに…なんか聞き覚えのある声だったよな?」


「うん……嫌な予感がするぞ………」









二人が恐る恐る近付くと………











そこには………………











「ちょっと!先輩達何するんスか!!」




「「トビ!!?」」





なんとサメの中からトビが出て来たのだった







「なんでお前がここにいるんだ!!?」


「それサメじゃないのか?うん??」




「え?あっ!これッスか?これは前々から僕が造っていたサメ型潜水艦ッスよ!!カッコイイでしょ♪これはですね…」

「おい!!俺の質問に答えやがれ!!!」





「なんでいるって……もとはと言えば先輩達が僕を置いて行くからッスよ!!!昨日海に行くって話してたから楽しみにしてたのにおいてきぼりくらうなんて………というわけで着いて来たッス♪」




「じゃあ……なんでそんな潜水艦の中入って旦那を追い掛けたんだ?」



「それはですね♪サソリ先輩と海の中でデートしようと思って近付いたら逃げられたから追い掛けたんス♪」








「「………死ね………………」」




ドカッ!!!!



「ぐほおぉっ!!!!!!」








ボチャンッ!!!









「戻るか………」


「うん…………」












こうしてサソリとデイダラは無事に皆の所に戻り、夕方には漁船の網に引っ掛かったトビが発見されたという。













おまけ





その日の帰り道…………





「デイダラ………」


「なんだい?旦那?」





「お前さぁ…何で助けに来てくれたんだ?」


「なんだ!そんな事かぁ♪」



「そんな事って……もしあれが本物だったらお前まで喰われてたかも知れねぇんだぞ!」


「だってさぁ…あの時オイラの頭の中…旦那を助ける事しかなかったしさ……うん……」

「えっ…………」




「それに‥オイラ旦那が大好きだからな♪」


「っ!!!///」




「ん?旦那?どうし……っ!!」







「デイダラ……ありがとう///」




そう言いサソリは顔を真っ赤にし走って行った。






「旦那…また一緒に海に行こうな♪うん!」














[終]

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