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小説
鬼鮫の哀れな一日(ギャグ)
現在、午前6時。


この時間から鬼鮫の闘いは始まる。






「早く皆さんを起こしにいかないと!」

まず鬼鮫が起きてすぐにやる事は他のメンバー達を起こしに行く事だった。

その中でも角都とゼツとペインは早起きなので自分で起きて来る。


が………




残りのイタチ、デイダラ、サソリ、飛段、トビを起こしに行かなくつはいけないのだった




トビは大丈夫なのだが後の4人を起こすのは命懸けなのである。

だから安全な順に起こしに行くようだ。


「まずはトビからですね……」

鬼鮫はトビの部屋に向かった。




「トビ!起きてください!!朝ですよ!!」


「ぐふふ♪飛段先輩待ってくださいよ〜♪」
「………………;;」

見事に気味の悪い寝言を言い出したトビ。


「はいはい…飛段はもうすぐ起きて来ますから早く起きてください……;;」


鬼鮫がそう言うと…………



がばっ!!





「あっ♪おはようございます!鬼鮫先輩!」
「おはようございます………;;」

そう言い顔を洗いに行ったトビ。




これは精神的に持ちそうにないですね……



「しかし!!ここで負ける訳にはいきません!!」


そう叫び鬼鮫は残りの凶悪な4人を起こしに向かった。





「飛段〜…起きてますか?」

「ぐー…ぐー…ぐー……」



やはりまだ寝ていますね………




「飛段!朝ですよ!!起きてください!!」
「ぐー…ぐー…ぐー…」

「いい加減起きてください!!いつまで寝てるんですか!!」



ドカッ!!!

「ぐほぉっ!!!!」



「ぐー…ぐー…ぐー…」




ね……寝相悪っ!!!




「飛段!!!起きなさーい!!!!!」

「どわあぁぁ!!!」

鬼鮫が有りったけの声で叫び、やっと起きた飛段。



「やっと起きましたか……;;」

鬼鮫がホッとした時………



「テメェ……鬼鮫よぉ………な〜に俺の夢を邪魔してくれてるわけぇ?」

「はい?!ゆ‥夢!!?」

「そうそう‥ゆ〜め!!せっかく俺が超スーパー金持ちになって南の島でバカンスやってる夢見てたのによぉ〜……どう責任とってくれるんだぁ?」

「…………………;;」



アンタの夢なんか知らねぇよ……
by鬼鮫



「うーん……そうだなぁ………あっ!!そうだ!!俺の朝の運動に手伝ってくれよ!!」
「ちょっと!!何勝手に話進めてるんですか!!?」

「まあ安心しろよ♪ちょっとサンドバックになってもらうだけだからさぁ♪」

ああ……もう駄目だ……………


そこには既にボクサー風に構えている飛段がいた。




「う………ぐ………(泣)」

生きてる!!私生きてる!!!

飛段にボコボコにされた鬼鮫は次なる強敵
サソリを起こしに向かった。




「サソリさんの部屋……あんまり入りたくないんですよねぇ………」


そう言いながら『入ったら顔面グスグスにしてやる』と書かれたドアを開けた。



「うっ!!臭っ!!!この部屋いつも変な臭いしますねぇ……」

「よく言ってくれるじゃねぇか………」


「っ!!サっサソリさん!!;;」

いつの間にか鬼鮫の背後にサソリがいた。


「お…起きてるのなら早く部屋から出て来てくださいよ!!;;」

「いや…寝てたんだけどよ………なんか俺の部屋が臭いとか、変な臭いするとか、汚いとか、吐きそうとか、親の顔が見たいとかって言ってる声が聞こえたからよ……目が覚めちまったんだよ……」


「後のやつは言ってないですよ!!?」

「いや〜失礼な奴だよな……人の部屋に入った早々そこまで汚い呼ばわりするなんてよぅ……いい度胸してんじゃねぇか……」



人の話聞けよ!!!
by鬼鮫




「なんかムカついたからよ‥後でギタギタにしてやるからな♪楽しみにしとけよ♪」

「…………………;;」


そう吐き、他のメンバーがいるリビングに向かったサソリ。



「なんか…時を止めてほしい………;;」




後でサソリにギタギタにされるという恐怖を味わいながらもデイダラとイタチを起こす事を諦めない鬼鮫。


結構な忍耐力を持っているようだ。





「後…二人……………」


そう言いデイダラの部屋のに入った鬼鮫。




そして……………





鬼鮫が一歩踏み出した瞬間………




ドカーン!!!




「どわあぁぁっ!!!!」


いきなり鬼鮫の足元から何かが爆発したのだった。




「うーん……煩いなぁ……何人の部屋で騒いでんだよ……っ!!!うおぉっ!!!!」

デイダラの目の前には、黒焦げになった鬼鮫が立っていた。




だが……………





「すごいぞ!!うん!!オイラの地雷ちゃん凄い威力だぞ!!!」


「……………………;;(……という事は…私が今踏んだのは地雷?)」



そんなモン部屋に仕掛けてんじゃねぇよ!!by鬼鮫





「鬼鮫の旦那〜!!!ありがとう♪おかげでオイラの新作爆弾が完成したぞ!!うん♪」

「それはよかったですね……………」

「この地雷型爆弾の名前は、オイラと鬼鮫の旦那の名前をとって『キラー君1号』だぞ♪うん♪」

デイダラはそのまま新たな爆弾キラー君1号を持ってリビングに走って行った。



「今日はついてないですね……………」


いつも以上に不幸が続いている鬼鮫。



しかし……………




まだ最後の壁が立ちはだかっていた。


「くっ…後は……イタチさんだけですね…」


鬼鮫は最後の力を振り絞りイタチの部屋へ
向かった。




「い…イタチさん!!起きてますか?!」

「ぐー…ぐー…ぐ…」


イタチはまだ寝ているようだった。



「よくあれだけの暴音がしたのに寝ていられますね…………」


呆れながらも鬼鮫はイタチの部屋に入った。


その時………………




「くらえーー!!!!」


「ぐはぁっ!!!!」



入った直後イタチのキックがとんで来たのである。




「ちょっ…イタチさん!!いきなり何するんですか!!」

「フハハハ!!貴様は悪の組織の一人だな!この俺が成敗してくれる!!!」

イタチはそう叫ぶと鬼鮫に飛び掛かった。



「イタチさん!しっかりしてください!!」
初めは起きているかと思った鬼鮫であったがよく見るとイタチは目をつむったまま追い掛けていたのである。



「悪は排除する!!!覚悟しろーー!!!」
「悪はあなたでしょうが!!!というかあなた起きてるでしょ!!何寝たフリしてるんですか!!!」



そう叫び鬼鮫が前を見たら……


「うわぁっ!!!階段が!!!!」

前方に階段がありこのまま進めば確実に落ちてしまう。



「いっイタチさん!!ストップ!!!とまってください!!!!(泣)」

「死ねぇーー!!!!!!」


「まずい!!………あっ!!そうだ!!!」


鬼鮫はとっさに壁際に避けたのである。




ガタタガターン!!!!!



激しい音と共に階段から落ちていったイタチ


どうやら本当に寝ていたようだった。




「イタチさん!!!!」


鬼鮫がイタチに駆け寄った時、リビングからサソリ達もやって来た。





「イタチ……馬鹿だな………うん……」

「な………なんだと!…………」



さすがに目を覚ましたイタチだったが……




「誰だ……………」

「「え?」」



「誰が俺を階段から突き落とした!!!」


自分が寝ぼけていた事にまったく気付いていないイタチ。



するとサソリが口を開いた。




「ああ……鬼鮫だぜ………」


「なに……………」

「ちょっと!!サソリさん!!あなた何言ってるんですか!!!」



「ズタズタ♪」

「っ!!!!!」



鬼鮫は思い出したのだった。





「鬼鮫……………(万華鏡写輪眼発動)」

「いっイタチさん!!誤解です!!!私はやってません!!!」



「覚悟しろ!!!!!!」



「ぐぎゃあぁーー!!!!!!」






その日以来……暁内で鬼鮫の姿を見た者は誰もいなかった。










[終]

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