してん*ほーじ
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そして
昼休み。
私は
謙也と話をするために
屋上へ向かった。
だれもいない屋上
外を
眺めていると
「カナ〜」
と
私を呼ぶ声がした。
振り返ると
謙也が手を振って
走ってきた。
謙也
「カナに
会うの久々やな。
元気にしとったか??
そんで
話ってなんなんや??」
私
「謙也……。
あのね、
私………
自分で
気持ちがよく
わからないの……
だから
私達
距離おきたいなって
おもって。」
さっきまで
明るかった謙也は
急に
さみしげな表情を
浮かべた。
謙也
「なんや、それ。
それ言うために
呼び出したんか??
距離おくって
別れるっちゅー話か?
俺のなにが
悪いんや??
言うてくれたら
俺なおすから…
だから
そんなこと
言うなや、カナ…」
私
「ごめん、謙也。
謙也に
悪いところは
ないよ。
原因は
私だから…
別れるとは
言ってないよ。
少し距離をおくってこと。」
謙也
「距離を
おくって
俺には
ようわからんわ……」
そういうと
謙也は
屋上から
去って行った。
ガクッと
力が抜けた。
そして
その場に
立ちすくみ
自分で決めたことなのに
何故か
大量の涙が溢れてきた。
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