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してん*ほーじ
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廊下で
立ちすくんで
泣いていると


「なんで泣いておると??

ま、
だいたい
予想は
ついとるけんけど…」



隣の教室の廊下の壁に
寄り掛かっていた
背の高い人が
話しかけてきた。


「俺は
千歳千里たい。

確か
お前は
6組のカナとよね。」


わたし
「なんで私のこと
知っているの??」


泣いて
声が変に
なりながらも
私は問い掛けた。


千歳
「これを
聞いたら話しは
ながくなるとよ。

簡単にいえば
蔵ノ介といっしょの
部活で
知り合いな関係ばいね。」


すると

千歳は
私に近いてきて
静かに話し始めた。


千歳
「実は
さっき
蔵ノ介とカナが
教室で
話ししてたこと
偶然聞いてしもったと。


そんで

カナだけには
カナの気持ちが
どうであろうと
蔵ノ介の気持ちを
知っておいてほしいと。


あいつ
最近
本当に好きな女の子が
できたって

毎日
自分の恋心に
悩んで

テニスしとるときも
悩んで

勉強してるときも
悩んでとったわ。



それくらい
本気で
好きになった
女の子なんやって。



だけど

その子には
彼氏がいてな
彼氏は同じ部活の仲間だったんよ。



愛をとるか
仲間をとるかで
蔵ノ介は
仲間をとったんばいね。


カナ。
もう気づいたか??
蔵ノ介の好きな人は
カナなんよ。



お前の気持ちは
どぎゃんね。

ほんとは
彼氏よりも
気になるやつ
おるちゃないか??


涙は
正直ばい。

自分に嘘を
ついちゃいかんとよ。」

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