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どこにいるの?
どこにいるの?
私を置いて出て行ったあなたの影が、いつまでも、そこから消えないのだけど。
それを目にしては泣いているから、いつも、問いかけるのに。あなたはどこ。
それは自分の責任ではないのだ、とあなたは上の空で聞き逃してしまうのに。
わかっているのに何度でも傷つく自分を、かばってくれるものもない。
どうして私は忘れられないんだろう。まるで能力がないみたいだ、忘れる。
でもそれでもいい。痛みだけでもくれるのは、あなたしかいないの。
ねえ、どこにいるの。どこにいるの。どこにいるの。どこにいるの?
最後の文字をひろう、かきつばた。
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