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白猫
☆本番・U

忍「まだ終わってへんで、モア。好きなだけイカせたる言うたやろ?」

「ふ、ぇ?」

跡「おい、忍足。もういいだろう?替われ。」

今まで不機嫌そうに黙って見ていた跡部が腕を組ながら偉そうにベッドへと近づいて行く。

忍「え〜、俺まだイってへんのに…。」

跡「『え〜』とかお前が言うな気持ちわりぃ。いいからさっさとどけ。」

忍「我が儘やなぁ。ほな、こうしようや。」

忍足はそう言って挿入したまま寝転び、自分の上にモアを座らせた。

「あっ!んんぅ…ぁ」

自分の体重がかかり、深く侵入してくる忍足のモノにモアは耐えきれず、ふらりと腹の上に手をついた。

忍「跡部はモアに舐めてもらい?」

跡「アーン?お前がしてもらえ。俺が入れる。」

忍「俺が提案したことやん。跡部はオマケやろ?最後まで楽しませてや。」

ニヤリと笑う忍足を跡部は眉間に皺を寄せて睨みつける。

「ケーゴもするの?」

快感のせいでうまく思考回路が回らないモアは二人の険悪なムードにまったく気付かず、濡れた瞳で跡部を見上げる。

跡「ッ!…ああ。」

その可愛らしくも妖艶な姿にドキッとする跡部。

忍「そうやで。跡部もまざる言うたやろ?」

「ん。じゃ、舐める?」

モアはコクリと頷き、首を傾げて跡部に問う。

跡「ああ。」

そう言って跡部はモアの頭を撫で、

跡「後で替われよ。」

と、忍足を睨んだ。

どうやら、跡部はモアに弱いようだ。

忍「はいはい。」

忍足は呆れたように返事をする。








忍「あ〜ぁ、モア気絶してもうた。まだ本調子やなかったみたいやなぁ。可哀想に…。」

モアを気絶させた本人だというのに、忍足は他人事のようにそう呟いた。

「はぁ、はあはぁ」

ベッドに横たわるモアは少々息が荒く、その白い肌のいたる所に三人の精液が飛び散っていた。

忍「でも、かなり気に入ったわ。」

忍足はそんなモアを見つめ妖しく笑う。

跡(なんだこのモヤモヤした気持ちは?あれだけ抱いたのにスッキリしねぇ。…まだ、足んねぇよ。)

忍足が呟いた言葉は跡部には聞こえておらず、モアをじっと見つめ頭を優しく撫でている。

眉間に皺はよっているが、穏やかな顔だった。

跡「…モア。」

愛おしそうにモアの頭を撫で、頬にキスをする跡部。

忍「跡部…?(まさか跡部の奴ほんまにモアのこと…。)」

そんな跡部を忍足はじっと見ていた。







――三匹目。
青い狼は自分の気持ちに気付かず、すでに溺れてしまった銀の狼を不思議な思いで見つめる。







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