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彪のお話
病弱狼と気弱羊*


「先生こんにちは」

「こんにちは…じゃないでしょ高木君」

「じゃあ、お早う御座います?」

「そう意味じゃなくて。今授業中でしょ」

嗚呼そういうこと。
呑気に高木は納得する

「授業出ないと駄目だよ」

そう。此処は保健室。
先程から気だるそうに話すこの子は高木君。
高木君は元から身体が弱くてよく保健室に来るんだけど…

「今日はどうしたの?」

「先生に会いに来た」

「あのねぇ…先生の事からかわないの」

「僕は本気だよ」


高木君は僕が新米保険医だからからかっているのかな?

「はいはい。で?今日はどうしたの?」

「だーかーらー先生に会いに来たの」

高木君は僕に甘える様に抱き着く

「ちょ、高木君!?」

「んー先生良い匂いする」

「は、離れなさい」

「やだ」

「あのねぇ」

「先生は僕の事嫌いなの?」

「き、嫌いか好きかと言われると…」

「言われると?」

高木君は上目遣いで僕に訊ねてくる

「…好きだけど」

もちろん生徒としてだけどね

「じゃあ両想いじゃん」

「え、ちょ、ちが」

何でそうなるの、高木君


「元気なら授業出ようか」

「じゃあダルい」

「じゃあって……」

「熱っぽい。ね?先生一緒に寝ようよ」


「いやいや。僕は教師で君は生徒で……」

「先生が添い寝してくれないと寝ないから」

ぎゅーっと力を入れて抱き着く高木君

「なっ!」

「先生?愛に性別なんて関係ないんだよ」

よくもまぁ
そんな恥ずかしい台詞を言えるもんだ


「あ、喉渇いた」

「僕の水あげるよ」

高木君はにんまり笑った


「もちろん口移しで」

「ちょ、調子に乗らないのっ!!」

「えー」


結局
僕は高木君と添い寝することになった
(口移しは丁重にお断りした)




*******
言い訳

生徒×教師

生徒→高木君
高2で病弱
教師→新米保険医


んー眠たい頭過ぎるw

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