泰権連載
11
話を終えた後、潘紘は微かに笑みを深めた。
「孫権様は鬱憤が溜まってらっしゃるのですね?」
その言葉に孫権は首を振る。
促され、今まで心の奥に溜めていたモノを吐き出した。
兄にはとても言えない弱音を潘紘はじっくりと聞いてくれ、同意を示してくれた。
孫権はまた嬉しくなった。
「・・・やはり潘紘に聞いてもらうのが一番だ」





「そろそろお帰りに?」
入り口に待たせてある護衛がチラチラとこちらの様子を伺っている事に気づく。
随分と話込んでしまったらしい。

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あきゅろす。
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