泰権連載
4
周泰の身体には血の匂いが染み付いていた。
それは、孫権が周泰に慣れない一つの要因なのかもしれない。






周泰が護衛になって暫くしたある日から、孫権は酷い悪夢を見るようになった。

暗い道を孫権は只歩いている。
何処に向かっているのか、何故歩いているのかも知らず・・・ただ何かに怯えている事だけは理解出来ていた。
嗅覚ではなく脳で感じる酷く臭い匂いに、段々と足が重くなるのを感じながら、振り返らずに歩いていく。

ぬかるんだ道。

何故こんなにも歩きづらいのか・・・。
足元に絡みつくこの液体はなんなのか・・・。

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