泰権連載
3
服を着替え兄の元へ向かい、挨拶を終え食卓に着いた。
周泰は孫権が座る席の後ろに控えていた。

食事を終え、書物を出し勉学に励み、妹と共に鍛錬をする間も、周泰はいつも一歩後ろに控えていた。

朝も昼も夜も、1日中周泰の視線の中で過ごして居るようで、なんだかため息ばかり出てしまう。









潘紘は良かった、と無意識のうちに考えてしまう時があった。
潘紘は周泰の前に孫権を護衛していた男で、何かと話も良く聞いてくれる男だった。
兄と出かけた遠乗りの話や、父が生きていた頃の話など様々な話をして、潘紘は笑いながら聞いてくれていた。

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