泰権連載
7
周平は兄に挨拶をした後事情を蒋欽に説明した。
その説明に納得した蒋欽は、笑顔を浮かべながら孫権へと問いかけた。
「触ってみますか?」
孫権は驚き、暫し悩んだ。
触っては見たかったが、持ち主に了承を得ずに触れるのは失礼なのではないかという思いがあったからだ。
蒋欽は孫権の葛藤に気づいたのか、刀を手にして豪快に笑った。
「周泰なら大丈夫ですよ。文句も言いますまい」
「・・・では」
少しだけと、蒋欽の手に握られた刀に触れた。
蒋欽に促されるまま柄を握り刀の重みを両手に受けた。

「重い・・・」
細身の見た目と違い、重量はかなりのものだった。

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