泰権連載
6
ふと、降ろされる荷の中に奇妙な物を見つけた。
近寄りマジマジと見つめるソレは、周泰が愛用している刀だった。

「・・・・・・」
見たことがない刀だ。
暫し見とれて居ると背後から声を掛けられた。
「気になりますか?」
「!?」
驚き振り返ると、自分と大して変わらないくらいの男が一人、立っていた。
「・・・コレは貴方の?」
問い掛けてみると、男は首を否と答えた。
「それは私の兄ので御座います。私には扱える重さではありません」
江賊にしては礼儀のある男だと思った。
「周平と申します孫権様」
ニコリと笑った男に怪しさは見当たらず、孫権も軽い笑みを返した。
「権、どうした?」
孫策が蒋欽と共に孫権の元へとやってくる。

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あきゅろす。
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