泰権連載
1

書物を見ていた。

14になったのだ。
書物を読み知識を増やした。
兄が帰ってくるまでに色々な書物を読み、兄が帰って来た時それを報告したかった。
自分が学んだ様々な事を。


ふと、書物に向けていた気が紛れる。
何故か気がそわそわして落ち着かない。
いてもたっても居られず、部屋から出た。
足は自然と船着き場へと向かっていた。

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