泰権連載
4
江賊がなんの用だと、剣を抜く部下を己の腕で制した。
「で?」
促すように男に視線を送る。
「我らを御方の軍に加えて戴きたい」
ハッキリと、動じない声だった。
気性も、強さも、信頼も、全てをその声が伝えているようで気に入った。


やはり運は俺に向いている。















斬られるか、汗が落ちるまでがやけに長く感じられた。
ニヤリと、目の前の男は笑みを浮かべた。

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あきゅろす。
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