泰権連載
3
「初めまして・・・ですな」
目的の人物は、孫策が声をかける前に笑いかけてきた。
若くは無い、年をくった男だった。
「おう、助かったぜ」
笑いかけてやれば、男は苦笑いを浮かべていた。
「俺達が何者かご存知で?」
「さぁな、俺は初めて逢うと思うが?」
孫策は深く考えず答えた。
事実であるがゆえ、特に嘘を言う必要も感じなかった。
「・・・・・・俺達は江賊です」
「・・・・・・」
孫策は少なからず驚いた。
江賊といえば、今まで自分が討伐を繰り返していた輩と同じなのだ。
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