泰権連載
2
不意に、何かに惹かれるように城壁に視線を向けた。
見覚えの無い男が、劉ヨウの兵を切り捨てていた。
己の部下で無いことは着ている鎧で解った。
男は数人に指示を出している。
指示を受けた男達はすぐに孫策の軍に加勢していた。
中々に統率がされた男達だった。
剣の腕も悪くない。
ふと、自身が笑みを浮かべている事に気づく。
「ハハハハッ!おい、俺達も続け!!」

流れは俺に向いている。






「ぐわぁッ」
最後の一人を斬り、孫策は辺りを見回す。

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あきゅろす。
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