泰権連載
1
一瞬だった。
何が起きたのか、理解するまで時間がかかった。
劉ヨウの屋敷に乗り込んだ途端、屋敷内から火の手が上がった。
「どういう事だ?」
孫策は目の前の敵、向かってくる敵を倒しながら、燃え盛る屋敷を見ていた。
火は、次々と燃え広がり敵を飲み込んでいく。
計略としては申し分のない成果だが、孫策は計略を仕掛けた覚えは無い。
誰かが独断で出来るような規模では無かった。
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