泰権連載
9
武器を研ぐ。

磨き、鋭さを増した剣が太陽の光を反射させた。



十数人、これだけの数で山賊に挑むと決めた。
若い者は少ない。
全滅しても構わない人数、人間を選んだ。
勝てるか解らない。
それでも、戦う事を選んだのは、護るべき仲間が居るからに違いなかった。

「・・・周平、お前も残ってよかったんだぞ?」
周平は軽く首を横に振った。
緊張で巧く声をだす事が出来ないようだ。

十数名の中で、周平が一番若かった。

近くでは周泰が弧刀を磨いていた。



明朝、賊の根城に向かう事になっている。

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あきゅろす。
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