泰権連載
7
少しずつ周泰にも部下をつけた。
口下手なのは知っているが、仲間内じゃあ気にならない。
指示も巧く、江賊としてはそこそこの部隊が仕上がるまで、さして時間は掛からなかった。

いつの間にか、賊の中ではそこそこ名も知れてきた。
仲間も随分と増えていた。




「討ちに行きませんか?」
そう聞いてきたのは最近入ってきたばかりの男だった。
「・・・・・・・・・・・・」
その言葉に即答は出来なかった。

相手は、最近この近くを荒らしている山賊だった。
蒋欽たちも何度か被害にあっている。
それでもすぐに動けないのにはそれなりの理由があった。

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あきゅろす。
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