泰権連載
2
2年前、周泰が探していた周平は偶然にも蒋欽たちの仲間が保護していた。
なんでも、道の端で倒れていたのを女達が見つけたらしい。
周泰はそのまま周平と共に、ここに留まった。
初めはぎこちなかった仲間たちも、次第に慣れた。
2年も一緒に居ると周泰や周平の事はよく解ってくる。
周泰は寡黙と言うより口足らず、それでも義にあつく忠誠心があった。
「賊にしとくには勿体ねぇな・・・」
周平はしっかり者だ。
まあ兄が周泰じゃあ仕方が無いかもしれない。
剣もそこそこ使える。
「やっぱり、勿体ねぇよな・・・」
兄弟共に勿体ない。
蒋欽はずっとそう感じていた。
[前][次]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!