泰権連載
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その後は、孫策を加えて訓練を続けた。
孫策は容赦なく周泰を攻めた。
死角となる左、周泰のまだ完治していない傷跡。
容赦ないその攻撃に、周泰は文句一つ言わずについていった。
10日もやっていると、視力の落ちた左からでも微かにだが反応出来るようになっていた。











周泰はいつもの高台で寝転がっていた。
孫権に左目の事を隠したままでいる為、孫策との訓練の際はいつもこの高台、孫策のお気に入りの場所で訓練をしていた。
いくら孫権が肉弾戦に疎いとはいえ、いつどこから周泰の左目の事がバレるか分からない。
その為、この場所の事も蒋欽や周平しか知らなかった。
「兄上、大丈夫ですか?」
少し休んで居ると、周平が水を持ってやってきた。
「・・・あぁ・・・・・・」

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