泰権連載
6
蒋欽が差し出した水を飲み込む。
周泰の回復には医師も驚くものがあった。
「だが、護衛には・・・・・・」
戻れないだろう。
そう思う。
その言葉に蒋欽は口を紡ぐ。

沈黙。

それを破ったのは明るい孫策の声だった。
「蒋欽!周泰!」
「…孫策様」
馬に乗り駈けてきた孫策は、馬の背から飛び降り、獲物を構え周泰に飛びかかった。
「っ!!」
いきなりの事で受けるのが精一杯だった。
数手、相対し、孫策は武器を収めた。
「一体、何事ですか?」
蒋欽がそう問うと、周泰を見つめた孫策が苦痛の表情を浮かべた。
「・・・・・・あぁ、そうか」

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