泰権連載
5
巧く受け止めたつもりだった。
が、蒋欽が放った布は周泰の手に触れる事無く地面に落ちた。
「・・・・・・」
「しゅ・・・周泰、お前・・・・・・・・・」
蒋欽の顔からサッと血の気が引いた。
周泰はその言葉の先を制し、ただ静かに頷いた。














それから半月程、周泰は蒋欽と共に訓練を重ねた。
失った筋力や体力は大分戻ってきていたが、まだ護衛には戻れなかった。
潘紘を殺し当面の危機を免れた事もあり、代わりに周平が孫権の護衛に付いている。
「体力も随分戻ってきたな」

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