泰権連載
4
目を覚まして暫くは、様子を見て安静にしていたが、医師の許可を貰い少しずつ身体を動かし始めた。
蒋欽や周平は見舞いだと言って、よく部屋へとやって来た。
孫策は、先の事件で周泰の事を気に入ったのか、政務中に抜け出してはよく部屋に訪れ、周瑜によって連れ戻されていた。
「大分良くなったみたいですね・・・この分ならふた月程で動けるようになりましょう」
診察に来る医師は、時折どこかから薬を貰ってきて、周泰に飲ませた。
味は壮絶だが効き目は抜群で、まだ歩ける程には回復していないが、腕は少しずつ動かせるようになっていた。
ある日、医師にその薬について尋ねてみると、華佗特製の薬だと告げられた。
周泰も名医である華佗の話は聞き及んでいたので、納得した。
目を覚ましてから20日程で、左目の傷以外ほぼ完治していた。
「名医の薬・・・・・・流石だな・・・」

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あきゅろす。
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