08
やって来ました三番隊。えーっとデジャヴ?
再び両手が塞がって、にっちもさっちもいかない状況。
三番隊の隊長って誰だ?
「すーいーまーせーーん。一番隊の者ですがー、資料持って来まし……た」
だ、ダイヤモンド・ジョズ!
「すいません!資料持ってきたお礼にダイヤモンドくださいっ!」
こーみえて私、光り物には目がないんです!
厳つい顔はきにしない、だってダイヤモンドにしか見えませんからっ。
たまたま通りがかった信号トリオに引き剥がされるまで私はジョズ隊長に引っ付いて離れなかった。
私としたことが、つい興奮してしまった。
「何やってんだよ、馬鹿」
お前の頭の方が馬鹿だろ、鶏冠ヘッドめっ。
「first name、ダイヤモンドが好きなんて女みたいだね」
「何言ってんの、グリーン。海賊は光り物大好物だろ」
「俺はボンキュッボンの、ねーちゃんの方が大好物」
「黙れ、インポ」
「インポじゃねーよっ!」
「喚くな、潰すぞ」
本物の男である三人は反射的に股関を両手で押さえた。
きもっ。
冷たい視線を送り、だいぶ軽くなった資料に溜め息を溢して次の隊へ再び足を向けた。
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