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07



いやー、両手が塞がってるこの状況でどうすれば?ノックさえできないなんて、ありえない。


こうして5番隊の扉を見上げて10分、どうして誰も出てこない?そして来ない?


迷わずここまで来た自分を誉め称えたいが、そろそろ手が痺れて……。



「何をしている?」


「あ、資料を持って……ご、ご立派な髭をお持ちで」


「それはありがとう。重かっただろう。かしたまえ」


「いえいえ、隊長殿にそんな……」


「おや、私を知っていたのかな」


「はい、5番隊ビスタ隊長。1番隊のfirst nameです。以後お見知り置きを……」


「あぁ、マルコのところに入った噂の新人か」



今ちょっと気になるワードがあったけど、まじ手が限界。



「申し訳ないんすけど、手が……」



垂れながら助けを求めれば、すまないと言いながらビスタ隊長は扉を開け中の隊員を呼んでくれた。


ビスタさん見た目も紳士だけど中身も紳士らしい。


ちょっと軽くなった資料を抱え直して、次の隊へ向かう。


なかなかインパクトな髭を思い出しながら歩けば、あることが閃いた。


もしや、これはトリップお決まりの隊長さん達との顔合わせってやつか?え、逆ハー?


足を止めて今すぐ部屋に引きこもりたい衝動にかられたが、そんなことしたらマルコの拳骨の餌食になってしまうという恐怖が私を思いとどめさせた。


逆ハーとか……てか、白ひげ隊員と恋愛って……。


ななちゃんならウハウハだね。


そーいえば、あの子どこに飛ばされたんだろ。エースがいない白ひげってことは原作より結構前の時間帯だよね。


まぁ、誰のとこ飛ばされても、あの子の緩んだ顔しか想像できないけど……。


その内、手配書とか載っちゃってたらうける。


ニヤニヤしているうちに、どうやら次の隊に到着したもようです。



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